ゆでたまごは、日本の漫画家。嶋田隆司(しまだ たかし、本名同じ)と中井義則(なかい よしのり、本名同じ)の合同ペンネーム。デビュー作『キン肉マン』は1980年代に大ヒットし代表作となる。他の代表作に『闘将!!拉麵男』『ゆうれい小僧がやってきた!』など[1]。2010年、『キン肉マン』の続編『キン肉マンII世』を「週刊プレイボーイ」誌上で連載。
デビューした「週刊少年ジャンプ」(集英社)で約14年執筆し、その後他誌に活動の場を広げる。矛盾を気にしない展開と飛びぬけた発想を身上とし、プロレス・格闘技を題材としたギャグ漫画を得意としている。
メンバー[]
ペンネームの由来[]
どんなペンネームが良いかと考えている際に、嶋田が放屁したらゆで卵のような臭いがしたため、それでいいかと思い決まった、とする中井説と、その時に食べていたものがゆで卵だったので「ゆでたまご」になった、とする嶋田説がある。
2人とも記憶が曖昧でどちらが正しいのかは不明だが、嶋田はインタビュー[2]中に中井説の方を認めている。
なお「週刊少年ジャンプ」の目次には作者の「ひとこと」が掲載されるが、その際には「ゆで」か「たまご」でサインしていたのに対し、1982年(昭和57年)9号のグラビアページ企画「作者手相」では「ゆでたま」と「ご」となっていた。
作品[]
連載[]
- キン肉マン
- 週刊少年ジャンプ(集英社、以下 WJ)1979年22号(同年5月) - 1987年21号(同年4月)
- 闘将!!拉麵男(たたかえ!!ラーメンマン)
- フレッシュジャンプ(集英社)創刊号(1982年6月) - 1989年1月号(1988年12月)
- 腰痛タカちゃん
- WJ(なかいよしのり名義、『キン肉マン』連載中、嶋田隆司が腰痛で3ヶ月休載していた時に短期連載された4コマ漫画。コミックス未収録。)
- ゆうれい小僧がやってきた!
- WJ 1987年34号(同年8月) - 1988年24号(同年5月)
- SCRAP三太夫(スクラップさんだゆう)
- WJ 1989年24号(同年5月) - 同年40号(同年8月)
- 蹴撃手マモル(キックボクサーマモル)
- WJ 1990年33号(同年7月) - 1991年13号(同年2月)
- トータルファイターK(トータルファイターカオ)
- デラックスボンボン(講談社)1993年8月号(同年7月) - 1995年1月号(1994年12月)
- ライオンハート
- 月刊少年ガンガン(エニックス、当時)1993年9月号(同年8月) - 1995年4月号(同年3月)
- グルマンくん
- 月刊少年エース(角川書店)1994年11月号(同年10月) - 1996年6月号(同年5月)
- キン肉マンII世
- 週刊プレイボーイ(集英社)1998年19・20合併号(同年4月) - 2010年現在連載中
- キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜
- Vジャンプ(集英社)2001年7月号(同年5月) - 2007年5月号(同年3月)
読切[]
- キン肉マン オカマラスの巻 - WJ 1979年2号(1978年12月)
- キン肉マン エラギネスの巻 - WJ 1979年14号(同年3月)
- 下町戦争 - WJ 1979年4月増刊
- デスゲーム - WJ 1980年16号(同年3月)
- あすとろボーヤI - WJ 1981年1月増刊
- あすとろボーヤII - WJ 1981年4月増刊
- キン肉マン キン肉フラッシュの巻 - WJ 1981年9月30日増刊号(同年8月)
- 闘将!!拉麵男 - WJ 1982年15号(同年3月)
- 勇者ビッグボディ - WJ 1983年15号(同年3月)
- キン肉マン ロビン・メモの巻 - WJ特別編集「キン肉マン 熱闘スペシャル」(1984年7月)
- ゆうれい小僧がやってきた! - WJ 1987年19号(同年4月)
- 喰いだおれ野郎 - フレッシュジャンプ 1988年8月号(同年7月)
- SCRAP三太夫 - WJ 1988年43号(同年10月)
- SCRAP三太夫 - WJ 1989年5・6合併号(同年1月)
- Kick Boxer マモル - WJ 1990年12号(同年2月)
- ライオンハート - WJ 1991年11月増刊「Autumn Special」(同年10月)
- マッスル・リターンズ - 格闘エース(角川書店、1996年1月)
- ハダカーン - Rintama No.3(ワニマガジン社、1996年12月)
- キン肉マンII世 - 週刊プレイボーイ 1997年34・35合併号(同年8月)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所×キン肉マン 正義超人亀有大集結!!の巻 - 超こち亀(集英社、こちら葛飾区亀有公園前派出所30周年記念本、2006年9月)
- WJ40周年記念特別読み切り キン肉マン - WJ 2008年29号(同年6月)
- ウォーズマンビギンズ 仮面の告白!の巻 - キン肉マン生誕29周年記念出版『肉萬』(2008年)
『キン肉マン』作中での登場[]
『キン肉マン』の作者本人であるが、作中、キン肉マンが見ていたテレビ番組で「今日のマンガ家」としてインタビューをうけている。現実では嶋田隆司・中井義則の共同筆名であるが、作中では「ゆでたまご」個人名として扱われている。ミートは「世の中にこんなハンサムな人がいたのか」と表現した。このほか、扉絵等でもたびたび顔を出す。
註[]
- ↑ 「著者紹介」『生たまご』410頁。
- ↑ ゆでたまご嶋田先生が語るキン肉マン1 - [プロレス]All About
参考文献[]
- ゆでたまご「ゆでたまご作品年表」『集英社ジャンプリミックス ワイド版 闘将!! ゆでたまご』集英社、2004年9月13日、ISBN 4-08-106729-5、536-541頁。
- ゆでたまご「ゆでたまご先生のすべて」『キン肉マン 闘将!! 拉麵男 超人大名鑑』集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、1985年7月15日、ISBN 978-4-08-858125-5、288 - 291頁。
- ゆでたまご「ゆでたまご先生のキン肉トーク」『キン肉マン超人大全』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1998年7月22日、ISBN 978-4-8342-1677-6、36-45頁。
- ゆでたまご「ゆでたまごロングインタビュー!! 僕らとキン肉マンの25年」『キン肉マンII世 29』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉2005年8月24日、ISBN 978-4-08-857450-9、188-193頁。
- Vジャンプ編集部「ゆでたまごインタビュー」『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人 完璧 ファイティングマニュアル』集英社〈Vジャンプブックス〉、2002年12月6日、ISBN 978-4-08-779207-2、206-209頁。
- 「伝説超人インタビュー (3) ゆでたまご」『フィギュア王 No.119』ワールドフォトプレス、2008年1月30日、ISBN 978-4-8465-2701-3、56-57頁。
- 「キン肉マン29周年ヒストリー」『オトナファミ 2008 August』エンターブレイン、2008年7月25日、雑誌26457-7、66-67頁。
- ゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)『生たまご ゆでたまごのキン肉マン青春録』エンターブレイン、2009年7月1日、ISBN 978-4-7577-5005-0
関連項目[]
- 中野和雄
- 必殺仕事人V - 第9話「主水、キン肉オトコに会う」において仕事人に憧れるゆで卵売りの役で出演。殺し技を考案し、プレゼン用に共演者の高石太(キン肉スグル風になっていた)がバッファローマン似の人物を投げて殺す(当の二人は敵にゆで卵をぶつける攻撃)紙芝居が描かれた。
- 行列のできる法律相談所 - カンボジアに学校を建てる企画で、チャリティーオークションに『超人たちの虹の架け橋』と題した絵を出品。310万円で落札された。
外部リンク[]
- Pehlwans - blog - TAKASHI SHIMADA - 原作担当・嶋田のブログ。
- ゆでたまご嶋田先生が語るキン肉マン1 - 2 - 3
- 『ゆでたまご先生』1 -2 -3 -4
- ゆでたまご (yude_shimada) - Twitter
- ゆでたまご公式サイト
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