アレキサンドリア・ミートは、『キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する超人。
主な特徴[]
初登場は、第1次怪獣退治編『キン肉星からの使者の巻』。通称ミート君。キン肉星シュラスコ族出身の少年超人で、キン肉星から地球に残されたキン肉スグルを迎えにやってきた。その後はお目付け役として世話係等を務めるが、初期にはキン肉マンと一緒になって暴れることも多かった。2頭身の小柄な体型で大きな眼鏡が特徴。また、額にはにくの文字がある。
乳児時代にキン肉真弓から優秀な頭脳を買われ、王子(スグル)のお目付け役として欲しがられた。両親は1度は断ったが、正義のためと言われ仕方なく差出し、キン肉王家にもらわれていった過去がある。しかし、このことは本人には伝わっておらず、「両親は亡くなり、孤児院でキン肉真弓に目をつけられキン肉王家にもらわれていった」と知らされていた。
『キン肉マンII世』では、自身を冷凍保存していたため、変わらぬ姿での登場となり、さらにスグルに引き続きその息子のキン肉万太郎の世話係を務めることになる。
『キン肉マン』でのミート[]
キン肉星から地球に残されたキン肉マンを迎えに現われる。帰ることを拒否するキン肉マンに対し、カプセル怪獣・ゴーリキとのプロレス勝負で勝つことを条件に突きつけるものの、キン肉マンは勝ってしまう。牛丼で釣り、キン肉マンにキン肉星を占拠したキング・トーンと戦わせるものの、キン肉マンが敗れ地球に帰還する。その後はキン肉マンやアメリカの超人・テリーマンと共に、地球に現われる怪獣と戦ったり、住江幼稚園の保母・二階堂マリに可愛いがられるなどの日々を過ごす。
超人オリンピック以降は、キン肉マンのセコンドとして活動する。
7人の悪魔超人編では、冒頭でバッファローマンのハリケーン・ミキサーにより、体を頭・上半身・下半身・右手・左手・右足・左足の7つにバラバラにされ、人質にされる。10日間に設定されたタイムリミットの中、悪魔超人との対抗戦が行われ、キン肉マンと彼らに味方したアイドル超人(テリーマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ブロッケンJr.、ウルフマン、モンゴルマン)達の手により生還する。
黄金のマスク編では、悪魔六騎士による超人パワー減少から逃れ、キン肉マンのセコンドとして活動する。
キン肉星王位争奪戦編では、キン肉マンと共にキン肉星王位争奪サバイバルマッチに参加。1回戦におけるキン肉マンマリポーサ率いる飛翔チームとの戦いにて初めてリングに上がり、中堅ミキサー大帝をバックドロップで粉砕し勝利する。続く副将キング・ザ・100tとの戦いでは、試合でのダメージと体重差がある100tの攻撃を受け苦戦を強いられ、天井に激突するところを駆けつけたテリーマンとロビンマスクに助けられる。
2回戦のキン肉マンゼブラ率いる技巧チーム戦では、キン肉マン達の回復のために先鋒に出て、技巧チーム先鋒ザ・マンリキと戦うものの苦戦を強いられ、超人墓場より生還したウォーズマンと交代。その後、病院に搬送される。
決勝戦におけるキン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チーム戦との戦いでは、欠場したテリーマンに変わり中堅に選抜。先鋒のキン肉マンvsサタンクロス戦にてサタンクロスの卑劣なやり方に我慢できなくなり、戦いに乱入するが、サタンクロスの忍法・魔界沼に沈んでしまう。サタンクロスの本体であるサムソンに助けられるが、病院に搬送される。その後はキン肉真弓の特命を受け、キン肉星第8超人病院へ行き、運命の王子達の心臓のレントゲン写真を取って来るが知性チームに捕まる。
最後はフェニックスの拘束から脱出し、キン肉マンの王位継承を見届ける。
主要対戦成績[]
- シングルマッチ
- ○ミキサー大帝(バックドロップ)
- ×キング・ザ・100t(ロビンマスクとテリーマンの乱入)
- -ザ・マンリキ(無効試合)
- 団体戦
- ○飛翔チーム(4勝2敗1引き分け)
- ○技巧チーム(4勝1敗)
- ○知性チーム(2勝1敗1引き分け)
『キン肉マンII世』でのミート[]
初登場は、d・M・p編『万太郎、地球へ旅立つ!』。地球に再び危機が訪れることを予見したミートは、キン肉ハウスにて自らの身体を冷凍保存し、30余年の永い眠りについていた。
その予見が当たり、地球は悪行超人の危機に晒される。ヘラクレス・ファクトリーを卒業し地球に派遣されたキン肉マンの息子・キン肉万太郎の手により目覚めさせられ。以後、彼を「II世」と呼び、彼に仕え、再び正義超人の頭脳として働く事となる。
『火事場のクソ力修練編』にて前述の生い立ちが明かされ、ノーリスペクト最後の一人ボーン・コールドにようやく出会えた父ミンチを目の前で惨殺され、危機に陥ることもあった。
『超人オリンピック ザ・レザレクション』では最終予選「二人三脚でZEI ZEI!」ではロシアのロボ超人・イリューヒンに強制的に(アニメでは抽選により)パートナーにされる。ミートはイリューヒンにアドバイスに送り予選を突破。イリューヒンは彼に握手を求めるが、手を払いのけた。
準決勝第2試合にてイリューヒンvsケビンマスク戦では。スカイキューブ・リングから投げ落とされたイリューヒンを救うが、ミートはアキレス腱断裂と全身打撲の重傷を負ってしまい、万太郎のセコンドにつけなくなってしまう。その後、ガゼルマン、チェック・メイトの助けにより病院から駆けつけるものの、一足遅く万太郎は敗北してしまい、大会が終了して1ヶ月後、彼は失踪してしまう…。
アニメではすんでのところで間に合い、万太郎に逆転のアドバイスを与えている。
万太郎がいなくなった後、ミートは度々自分が切断される悪夢にうなされ始める。突如現われたジェネラル・パラストにバッファローマンと共に赴いた際、万太郎の幻影を見せられたミートはパラストに近づいたところを悪魔の種子により7等分され、恐怖の将への貢物とされそうになる。駆けつけた万太郎と悪行超人しか通れないパラストのゲートバリヤーを通過したケビンマスクらアイドル超人軍が奮闘、デーモン・ウゥームにて行われた最終戦にて全てのパーツが取り戻され、無事生還する。
究極の超人タッグ編[]
1983年へタイムスリップした時間超人を追うため、タイムワープを原理を解析、彼らの残したエキゾチック物質を探索させ、時空船製作の指揮を執る。ミート自身は対消滅の危険があるため時空船には同行できず、自分の記憶や知識を記録した眼鏡を過去のミートに渡すことを頼んだ。
当初、20世紀ミートも万太郎ら新世代超人を伝説超人同様敵対視していたが、その眼鏡により21世紀ミートと頭脳を同化させる。それ以降、未来の正義超人だと信用されない新世代超人をサポートに回った。
二人のミートの違いは万太郎の呼び方であり、21世紀ミートは「II世」、20世紀ミートは「万太郎さん」と呼ぶ。
『キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜』でのミート[]
第1話「悪行超人プリプリマンを撃て!!」より登場。本編同様万太郎のお目付役となるが、冷凍睡眠などについては言及されていない。
d・M・pのアジトである迷宮の手(ダンジョン・ハンド)を偵察していた際、サンシャインに捕まり人質にされるも、万太郎らの手により助けられる。
絵画は苦手と明かされる[1]。
得意技[]
- 閉門クラッシュ(へいもん-)
- 相手の体に垂直になるように飛びつき、両肘打ちと両膝蹴りを同時に叩き込む技。
- ミート・キッズ魚雷(-ぎょらい)
- 高く飛びあがってのヘッドバッド。
- バックドロップ
- キン肉マンが使用する技の一つ。「地味な技だが、決まった時に描かれる曲線が美しい」という理由から好んでいる[2]。作中、ミキサー大帝を投げたのはテコの原理の利用であったとされる[3]。
- 天龍チョップ
- 天龍源一郎に変身しての逆水平チョップ。それ以外にも天龍の得意技を万太郎への突っ込みとして繰り出している。
プロフィール[]

- 分類: 正義超人
- 出身地: キン肉星
- 身長体重: 100cm 25kg[4]
- 超人強度: 50万パワー[5]
- 年齢: 12歳[5]
- 家族: 父 ミンチ、母、姉 ミディアム(アレキサンドリア)・レアー、姉 カルビ(アレキサンドリア)・レバー、義兄 サラミ
- 好物: ミートボール[6]、ポテロング[4]
- 生年月日: 地球時間の1970年1月1日
- 趣味: 読書、映画鑑賞[6]
- 特技: 料理全般(特にカルビ丼)[4]
- 備考: 弱点は眼鏡[7]。また、こめかみの辺りを押すと、にくの文字が光り、ライトになる。
異名[]
- メガネのチビ助
- メガネ坊主
- 叡智の子
- リング下の名参謀[8]
主な肩書き[]
声優[]
- 上坂すみれ
- テレビアニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』
テーマソング[]
- ミートボールのミートくん
- 歌、セリフ:松島みのり/作詞:山崎晴哉/作曲、編曲:風戸慎介
- ミートにおまかせ
- 歌、セリフ:吉田小南美/作詞:里乃塚玲央/作曲、編曲:渡部チェル
家系図[]
アレキサンドリア ・ミンチ | (ミーチェ?) | ||||||||||||||||||||||||||||||
サラミ | ミディアム・レアー | カルビ・レバー | ミート | ||||||||||||||||||||||||||||
補足[]
- 当初の名前はキン肉ミート[6]。『キン肉マン』ではキン肉族出身と設定されているため[11]、胸にはKINマークがある。
- 美人の姉(長女)ミディアム・レアーと、ブスな姉(次女)カルビ・レバーがいる。『キン肉マンII世』においては設定変更され、二人ともアレキサンドリア姓となっている。
- キン肉星王位争奪編では額に「にく」ではなく「ママ」と書かれているコマがある(文庫版等では修正されている)。
- 1996年に描かれた読み切り作品『マッスル・リターンズ』(『キン肉マン』終了から5年後の設定)では、青年姿のミートが登場している。後に出たコンビニコミックス等に収録された際には『キン肉マンII世』の設定と合わせるため、青年姿のミートの部分は全てジェロニモに描き直されており、ミートは登場しない。
- アメリカで放映されたアニメ『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE』及び『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2』では「刺青に見えるものはすべてNG」という理由で額の「にく」の字は消されている(この事は原作でも扉絵でネタにされた)。また、女性声優が演じた日本版とはちがい、成人男性が声優を務めている。作者曰く「ダミ声のオッサン」[4]。
註[]
- ↑ ゆでたまご「凶悪超人?ケビンマスク」『キン肉マンII世 ~オール超人大進撃~ 1』集英社〈Vジャンプブックスコミックスシリーズ〉、2002年8月7日、ISBN 978-4-08-806027-9、75頁。
- ↑ ゆでたまご「ミート奮戦!!の巻」『キン肉マン 第25巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1986年4月15日、ISBN 978-4-08-851805-3、83-84頁。
- ↑ 「謎の67:ミートくんはどうやってミキサー大帝を投げたの?」『キン肉マン 77の謎』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1998年12月16日、ISBN 4-83-421678-0、164-165頁。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 TEAM MUSCLE編「全超人ファイル 022 アレキサンドリア・ミート」『キン肉マン超人大全集』集英社インターナショナル、2004年7月31日、ISBN 978-4-7976-1003-1、52-53頁。
- ↑ 5.0 5.1 ゆでたまご「キン肉マン超人紹介コーナー」『キン肉マン VOL.3』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1994年9月24日、ISBN 978-4-8342-1353-9 、206頁。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 ゆでたまご「ここで知っておきたいミートくんの秘密」『キン肉マン 第7巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1981年9月15日、ISBN 978-4-08-851137-5、111頁。
- ↑ ゆでたまご「キン骨マンの巻」『キン肉マン 第2巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1980年5月15日、ISBN 978-4-08-851132-0、63頁。
- ↑ キン肉マン29周年記念サイト キャラクター紹介 ミート君(アレキサンドリア・ミート)All About、2007年12月3日。
- ↑ タイトルコールも担当。
- ↑ 第26話までタイトルコールも担当
- ↑ 「謎の11:スグルとミートくんの家族構成は?」『キン肉マン 77の謎』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、28-29頁。
関連項目[]
|