イリューヒンは、『キン肉マンII世』に登場する超人。
アニメ版の声優は遠近孝一
概要[]
初登場は、復活超人オリンピック ザ・レザレクション編『超人オリンピック、開始!!』。ロシア出身のロボ超人。飛行機遺伝子(エアクラフトジェネティック)により様々な飛行機に変形して戦う。体内に内蔵されたジャイロコンパスにより、重力を無視するような四次元殺法を得意としている。頭部のマスクは目の部分が伸縮し「イリューヒンソナー」になる。
超人オリンピック ザ・レザレクションに出場し、最終予選「二人三脚でZEI ZEI!」でミートとコンビを組み、準決勝でケビンマスクに敗北し地面に激突するところを彼に助けられた。そのためミートには恩義を感じており、アイドル超人として再登場した悪魔の種子編では、ミートを助けるために命を張って戦った。その後はキン肉万太郎達と行動を共にする。
初登場時は所属こそ正義超人として超人オリンピックに出場したが、その性格は冷酷でオリンピック予選で多くの超人を躊躇い無く殺害する程無慈悲な残虐超人だった。精神的にも完全に正義超人となった現在でも、目的達成の為に手段を選ばないようなファイトや言動をする面は多少残っている。作者・ゆでたまごはメカニカルな外観、様々な飛行機に自在に変化したりと格好良いと、好きな超人の1人としてあげている[1]。
略歴[]
超人オリンピック ザ・レザレクション出場[]
超人オリンピック ザ・レザレクションロシア予選を突破したイリューヒンはロシア代表として出場。予選では罵倒・妨害する超人を惨殺し、順調に予選を突破する。最終予選「二人三脚でZEI ZEI!」では優位に進めるため、ミートを捕まえ強制的に(アニメでは抽選により)パートナーに選ぶ。思惑通り、ミートはイリューヒンにアドバイスに送り予選を突破。彼に握手を求めるが、手を払いのけられる。
イリューヒンはシード権を得て、勝ち上がってきたデストラクションを2回戦で難なく破る。準決勝第2試合にてケビンマスクと対戦。スカイキューブ・リングを胸部のジャイロ・コンパスによる直立能力によりケビンマスクの脳天激突技を無効化し、四次元殺法で追い詰める。しかし仕掛けに気付いたケビンは胸部を破壊、さらにジャイロ・コンパスを逆回転させ機能を狂わせられる。さらにメイルストローム・パワーを発揮した彼から立て続けに必殺技を食らい続け、「OLAP」で両腕を破壊され敗北、キャンパスから投げ落とされる。飛び出したミートに受け止められ一命を取り留めるが、ミートはアキレス腱断裂と全身打撲の重傷を負ってしまう。
ゆでたまごは当初、決勝戦は、イリューヒンVS万太郎にしようと思っており、その方がミートの立場は微妙になっていたかもしれないと後に語っている[1]。
アイドル超人として[]
「悪魔の種子編」では、ケビンマスクによりちぎられた両腕を治療していたが、万太郎の危機を救う為、完治していない体でスカーフェイスをリーダーとしたアイドル超人軍(ケビンマスク、スカーフェイス、ハンゾウ、イリューヒン、バリアフリーマン)を結成。ジェネラル・パラストのゲートバリヤーを通過しデーモンシードに痛めつけられる万太郎を救い、出雲大社の「ジェネラル・フット」にてメルトダウンと対戦。
ミートを救うために奮闘するが、メルトダウンの超人ナビによる弱点をついた攻撃や、ミートの腕を「鬼出しの釜」にかける心理攻撃により窮地に追い込まれるが、ミートの胴体の激励を受け、メルトダウンに勝利。しかしサタンによりパラスト沈んで消息不明となる。
その後、悪魔の胎内で正義超人の残骸で出来た大黒柱骨の一部にされ、その状態で万太郎の足場となったため首が取れてしまうが、最後にはリボーンダイアモンドにより他のアイドル超人と共に復活した。
究極の超人タッグ編[]
時間超人ライトニングとサンダーにより肉体消滅の危機にあるケビンマスクを救うために「タイムワープの8超人」として20世紀へタイムワープ。バリアフリーマンと「火の玉・飛爺隊」[2]を組み「究極の超人タッグ」に出場。
突如行われた「間引きバトルロイヤル」にてザ・マシンガンズ(キン肉マン、テリーマン)を救うため、時間超人と闘うが苦戦。その後、万太郎とコンビを組んだ3代目キン肉マングレート(カオス)に希望を見出し、彼を救うためにヘル・イクスパンションズ(ネプチューンマン、セイウチン)のクロス・ボンバーを受け顔を剥がされる。顔をはがされた後、頭部に搭載されたブラックボックスのバリアフリーマンとの会話の中で過去、父親より友情(ドルージバ)の大切さを聞かされたことが明かされた。
その後、リザーブマッチでのテガタナーズVS世界五大厄にて霊体として時間超人の伝説破壊鐘に苦しむ、ジェロニモを救い、ブラックボックスから放たれる音波をジェロニモのアパッチの断末魔と共鳴させ、サンダーの伝説破壊鐘を破壊した。
2回戦のヘルズ・ベアーズ対ヘル・イクスパンションズにおいては同じく顔を剥がされたチェック・メイト、スカーフェイスと共に、セイウチンの前に現れ、彼を説得し、正義超人に戻すことに成功する。
主要対戦成績[]
- シングルマッチ
- ○ザ・クラブマン(デス・ママリオート)
- ○ザ・イーグル(ジェット固め)
- ○デストラクション(ザ・タービュレンス)
- ×ケビンマスク(OLAP)
- ○メルトダウン(ザ・タービュレンス)
- タッグマッチ
- 究極の超人タッグ・間引きバトルロイヤル敗退
得意技[]
- ジェネティックトランス
- 自らの体を様々な飛行機に変形させる技。ジェネティックトランスを参照。
- 煩悩払い吊り鐘
- 相手をそれぞれメキシカン・カンパーナに捕らえて、その顔面同士をぶつける技。
プロフィール[]

異名[]
主な肩書き[]
- アイドル超人軍
- タイムワープの8超人
コンピュータゲーム[]
『キン肉マン ジェネレーションズ』にて初登場。他のキャラクターには特定のチーム名や対戦前の掛け合いが用意されているが、イリューヒンは特に用意されていない。
『キン肉マン マッスルグランプリ』シリーズでは『キン肉マン マッスルグランプリMAX』にて「サバイバル」を進めると登場する隠しキャラクターとして初登場。『キン肉マン マッスルグランプリ2』ではプレイヤーキャラとして最初から登場する。
註[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 「全超人ファイル 98 イリューヒン」『キン肉マン超人大全集』集英社インターナショナル、2004年7月31日、ISBN 978-4-7976-1003-1、100-101頁。
- ↑ 雑誌掲載時、当初は「空翔けるオムツ隊」と呼ばれた。「火の玉・火爺隊」と書かれたページもある。
- ↑ ゆでたまご「コテコテの地、再び!!」『キン肉マンII世 16』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、2001年12月15日、ISBN 978-4-08-857392-2、100頁。
- ↑ ゆでたまご「オリンピックという名の戦争!!」『キン肉マンII世 16』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、2001年12月15日、ISBN 978-4-08-857392-2、144頁。
- ↑ ゆでたまご「超人オリンピック、開始!!」『キン肉マンII世 13』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、2001年3月24日、ISBN 978-4-08-857378-6、65頁。
- ↑ ゆでたまご「正義超人は人を選ばず…!?」『キン肉マンII世 14』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、2001年6月24日、ISBN 978-4-08-857379-3、63頁。
- ↑ ゆでたまご「影なるクロエ、謎の沈黙…!?」『キン肉マンII世 19』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、2002年9月24日、ISBN 978-4-08-857397-7、170頁。
関連項目[]
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