『キン肉マン』(キンにくマン)は、ゆでたまごによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品。
作品解説[]
集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』において、1979年から1987年まで連載。日本に住む人間を超越した存在・超人のキン肉マンことキン肉スグルが、仲間の正義超人と共に、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていく、プロレス系格闘漫画。ゆでたまごのデビュー作であり、代表作でもある。
戦うことによって形成される友情の美しさを主眼において、単純な勧善懲悪ではない物語性を持たせており、「ダメ超人」と人々にバカにされながらも、地球の平和を守りたいと戦い続けた主人公の成長していく姿も描いている。
当初は『ウルトラマン』をパロディ化したギャグ漫画[1]であったが、第20回超人オリンピック編(第1回超人オリンピック編)から格闘漫画に路線変更して人気を博す。格闘物に転向してからもしばらくはギャグ色の濃い内容だったが、中盤以降はシリアスな戦闘が中心となり、終盤になるとギャグ的要素はほとんど無くなっていった。
本作の特色として、伏線や物語の整合性などを考えず、その場の盛り上がりを重視した荒唐無稽な展開の数々が挙げられる。これは「細かい設定にこだわっていると、結果として内容がつまらなくなる」との作者の考えのためであり、より良い設定を思いつけば、あえて過去の設定は切り捨てるという[2]。そのため、作中には多くの矛盾点があるものの、それが逆に今もなお愛される所以となっており、作者自身も「ツッコミ所が多いほうが読者が親近感を持ってくれる」と語っている[3]。
また、作中に登場する超人・怪獣の大多数を読者から募集し、そこから誕生させている(超人募集)。ロビンマスク、ラーメンマン、ウォーズマン、バッファローマンといった重要キャラクターも読者のアイディアを元に考案したもの。このシステムは読者の側にも大好評だったようで、続編『キン肉マンII世』の読切を描いた後には、募集していないにもかかわらず、読者からの新超人投稿が続出したという。
キン肉マンの本名「キン肉スグル」は当時読売ジャイアンツに所属していた野球選手江川卓から名づけられた。兄のキン肉アタル(江川卓の実弟)父親のキン肉真弓(真弓明信)、祖父[4]キン肉タツノリ(原辰徳)も同様のルーツがある。
シリーズ累計発行部数は6600万部。
作品展開[]
- 1983年に『キン肉マン』、1991年に『キン肉マン キン肉星王位争奪編』としてTVアニメ化された(共に日本テレビ系列)。
- キャラクターのゴム人形型消しゴム(通称キン消し)が発売されブームとなった。
- 1996年には、キン肉マン復活編と題して、『キン肉マン』のその後を描いた読み切り作品『マッスル・リターンズ』が『格闘エース』(角川書店)に掲載された。
- その2年後の1998年、『週刊プレイボーイ』(集英社)に読み切りとして『キン肉マンII世』を掲載(全5回の短期連載)、その後連載に至る。現在も『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』として連載中。
- 2004年には生誕25周年を迎え、公式サイト『キン肉マン Official Site マッスルキングダム』がオープン、また関連本『キン肉マン 超人大全集』やPS2用ソフト『キン肉マン ジェネレーションズ』が発売された。
- 2008年に生誕29(ニク、肉)周年を迎え、それを記念して各月29日が金曜日の場合はキン肉マンの日と制定。それを皮切りにイベントの開催やDVD-BOXの発売、キン消しの復刻、画集の発売などの様々な企画が実施された(後述)。
- 『週刊少年ジャンプ』40周年記念として、『週刊少年ジャンプ』2008年29号(6月16日発売)には『キン肉マン』が掲載された。
- 2010年1月29日に、22年ぶりのジャンプ・コミックス最新刊となる37巻が刊行されたが、初版は即日完売となった。あわせて、ジャンプ・コミックス全36巻の復刻BOXが発売されることが決定した[5]。
あらすじ[]
- 怪獣退治編(第1話 - 第27話)
- 地球を征服しようと来襲してくる怪獣・宇宙人を相手に落ちこぼれのヒーローキン肉マンが立ち向かう。ミートの登場により、キン肉マンが実はキン肉星の王子である事が分かる。怪獣退治以外にも、ボクシングの試合や、テリーマンと組んでのタッグマッチなども行っている。このタッグマッチが好評を得たため、後のプロレス路線へと繋がった。
- 未開の部族が登場するルーツ島を描いた2話「南からの使者の巻」「伝説の救世主の巻」は、ジャンプコミックス以外の単行本には収録されていない。
- 第20回超人オリンピック編(第28話 - 第51話)
- 第1回超人オリンピック編とも。世界各国から選ばれた超人の中から世界一を決する大会、超人オリンピックが開催される。日本代表として出場したキン肉マンは数々の予選を勝ち抜き、中国代表のラーメンマンや、前回優勝者のイギリス代表ロビンマスク達と闘う。
- アメリカ遠征編(第52話 - 第79話)
- アメリカ・ハワイ遠征編とも。超人オリンピック・チャンピオンとなったキン肉マンが、世界の強豪達と戦うためにアメリカへと遠征する。ハワイではプリンス・カメハメに敗れてしまうが、彼に師事し48の殺人技を授けられる。その後、本土に渡りアメリカ超人団体の抗争に助っ人として参加。超人協会代表としてテリーマンとザ・マシンガンズを結成し、超人同盟や超人評議会、飛び入り参加した怪人代表のタッグチームらとリーグ戦で闘った。この頃はプロレス一本のシリアス路線で、画風もアメコミを意識したものに変わった。
- しかし団体同士の抗争というテーマは少年誌向きではなく、舞台を日本国外に移したことによる親近感の低下、またタッグ戦も描写が難しかった事により、読者人気も下がったという。そのためアニメ化の際には、アメリカ遠征編は大幅に短縮、変更されており、タッグリーグ戦は行われていない。
- 第2次怪獣退治編(第80話 - 第89話)
- ラッカ星防衛編、宇宙野武士編、キン肉星帰還編とも。超人オリンピック王座を剥奪されたキン肉マンとミートは日本へ帰国、再び貧乏暮らしに。故郷キン肉星への帰省やラッカ星での宇宙野武士退治など、ギャグ中心の原点回帰的な内容。画風も急激にスッキリと変化した。アメリカ編は作者曰く「失敗だった」との事で原点回帰的な内容となったが、それに代わる展開を模索していた時期であった。この頃にはビビンバ、ブロッケンJr.といった重要キャラクターも登場。アニメ版ではカットされている(宇宙野武士編は内容を改変した上でアニメスペシャルとして放映)。
- 第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編(第90話 - 第121話)
- 第2回超人オリンピック編とも。キン肉マンが超人オリンピック・チャンピオンの権利を剥奪されたため、急遽第21回大会ザ・ビッグファイトが開催された。キン肉マンは再び優勝を目指すために参加を決意、同じ日本代表のウルフマンやソ連代表のウォーズマン達と闘う。このシリーズ以降の本作は超人プロレス一本の内容で突き進む。
- 7人の悪魔超人編(第122話 - 第159話)
- あまりに残虐なファイトを繰り返したために、宇宙の一角に封じ込められたバッファローマンら7人の悪魔超人達が復活。悪魔超人らはミートの体をバラバラにして人質とし、超人オリンピックV2チャンピオンのキン肉マンに挑戦状を叩きつけた。
- 黄金のマスク編(悪魔六騎士編)(第160話 - 第208話)
- キン肉神殿に祭られている全宇宙の超人の平和のシンボルである黄金のマスクが、7人の悪魔超人の上に立つ悪魔六騎士に奪われ、それを奪還するためにアイドル超人たちが悪魔六騎士、悪魔将軍と戦う。
- 夢の超人タッグ編(第209話 - 第273話)
- 超人タッグの世界一を決する大会、宇宙超人タッグトーナメントが1億4000万年ぶりに開催。悪魔超人の残党(アシュラマンとサンシャイン)に友情パワーを奪われた正義超人達は、キン肉マンと袂を分かち次々とタッグを組みトーナメントに参加する。仲間たちに見捨てられたキン肉マンは、師匠プリンス・カメハメ扮するキン肉マングレートとともに奪われた友情パワーを取り戻すためにトーナメントに参加する。
- キン肉星王位争奪編(第274話 - 第387話)
- 超人オリンピックV2チャンピオン、宇宙超人タッグトーナメント優勝とシングル・タッグ両栄冠という偉大な戦績を残したキン肉マンに対し、父・真弓はキン肉星の王位を継承させることを決意する。しかし、成長するキン肉マンの火事場のクソ力に恐れをなした邪悪の神により、出生時の取り違えの可能性があると運命の5王子と呼ばれる5人の王位継承候補者を仕向けられた。正統な王子である事を実証するため、キン肉マンは正義超人達と共に最後の戦いに挑む。
超人の種類[]
戦闘スタイルによる所属分類[]
- 正義超人
- アイドル超人とも呼称。正義の為に自分の力を使い、宇宙の平和を守るべく活動している超人。初期は主に怪獣退治を行っており、スーパーヒーローとも呼ばれていた。地球上に1000人は常駐しているといわれている。
- 正義超人の友情は絶対であり、万一友情にヒビが入り始めると太古の祖先が行っていた風習の名残でアイアン・スエット(鉄の汗)が流れ始める。
- ミキサー大帝曰く「あまりにも人のことを考えすぎる。そうやって一番大切な自分の体を傷つけることになる」[6]。
- 主な所属超人は、キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ウルフマン、プリンス・カメハメ、カナディアンマン、スペシャルマン、ジェロニモ(元人間)等。
- 怪獣退治編当時は巨大化能力も有していたが、回が進むにつれてこの設定は使われなくなった。
- 残虐超人
- 主に反則や凶器攻撃などの残虐ファイトを売りとし、リング上での殺し合いを楽しむ超人。犯罪組織を運営したり、人類支配を企むなど邪悪な心を持つ者も多いが、ラーメンマンのようにリングを降りれば紳士という人物も存在する。正義超人の祭典である超人オリンピックに参加できるなど、基本的には正義超人内の一部勢力である。かつてはラーメンマンが残虐超人の総帥と崇められていた[7]。
- 悪魔超人
- 悪魔に身も心も血も売り渡し、大魔王サタンの下で悪魔のようなファイトをする超人。出生の如何とは関係はない。相手が死亡するまで勝ち名乗りは受けない主義。逆に彼らにとって負けは『死』を意味する。
- 元は残虐超人以上の残虐ファイトを行う超人との定義だったが、黄金のマスク編より上記の設定に変更。
- 悪魔六騎士(あくまろくきし)
- 当初は地獄の六騎士。数いる悪魔超人の中でも、特に優れた能力と高い超人パワーを持った超人達。彼らを統括していると思われた悪魔将軍も、実は彼ら6人が大魔王サタンと黄金のマスクに力を貸して生まれた集合体であった。
- 完璧超人(パーフェクトちょうじん)
- 初代アニメでの読み方は「かんぺきちょうじん」。あまりの強さに世間に見放され、天界に籠っていた超人集団。あらゆる感情を超越したもっとも神に近い存在であると言われている。「凶器を使ってはいけない」「敵に背中を見せてはいけない」「敗北は絶対に許されない」等厳しい掟がある。
- 古代超人界最強のネプチューン・キングを始祖とし、彼に師事する超人のみで構成されているが、中には情に厚い者や、ジ・オメガマンの様に超人閻魔やキン肉マンスーパー・フェニックスといった強大なバックアップに師事する者もいる。
- 運命の5王子
- 邪悪の超人神によって仕向けられたキン肉星王位継承候補の5人の超人。神のパワーを持つため全員1億パワーである。
- 運命の5王子のチームメイト
- ××超人という分類は劇中明確にされていない。マンモスマン、パルテノン、プリズマン等(知性チームはジ・オメガマンのみ完璧超人と判明している。真・残虐チームは全員が残虐超人で、ソルジャー(キン肉アタル)チームは正義・悪魔超人出身者・超人血盟軍で結成されている)。
- 強力チームは世界中から怪力超人ばかりを集めたとされており[8]、『II世』でも超人オリンピックの組み合わせ抽選会にキャノンボーラーの顔が使われたり、時間超人・サンダーの伝説正義超人の回想にレオパルドンのシルエットがある。
- ただし、これらは所属する勢力が不明なだけであり、機械超人・覆面超人などの様に特徴で区別することは可能である。
- ※1 残虐超人、悪魔超人、完璧超人、そして時間超人を一括して悪行超人と呼称するのは、続編の『キン肉マンII世』から。本作の段階では、それぞれの派閥は明確に区分されている。ただし『キン肉マンII世』連載後に『キン肉マン』の時代を描いた作品(ジャンプコミックス37巻収録作など)では、悪行超人の総称を使用している。
- ※2 ザ・サイコー超人、極悪超人、戦士超人などアニメ・劇場版オリジナルの超人も存在する。
身体的特徴や職業などによる分類[]
- 人類タイプの超人
- 外見が人間と同じか近い超人[9]。普段の生活は人間と同じだが、その生命力や戦闘力、超能力を駆使するなどの面で人間を超えた存在。地球で生まれた大部分の人間型超人の先祖は、普通の人間だった者が多く、過去の人間界での歴史において能力・功績などが超人の神に認められ、超人に生まれ変わったといわれる。その為、人間と結婚して子孫を残す事も可能。寿命は人間と変わらない。
- テリーマン、ロビンマスク[10]、ラーメンマン、ブロッケンJr.、ジェロニモ、ネプチューンマン(喧嘩男)、ザ・ニンジャ、ウルフマン等。
- 動物型超人
- 人と動物の特徴を併せ持つ外見の超人で、その動物の祖先から進化した超人もいる。人類タイプの次に多い。
- アトランティス、バッファローマン、スニゲーター、マンモスマン、ホークマン等。
- 宇宙人型超人
- 人類型であっても、地球人と異なる身体特徴を持つ者が多い。地球出身の者もいるが、多くは他の惑星出身である。異星超人の場合、宇宙超人とも呼ばれている。
- キン肉星人(キン肉族、バーベキュー族、シュラスコ族、ホルモン族)、キン骨マン、ジ・オメガマン等。
- ロボ超人
- 超人とロボットのハーフ。ロボットでも超人でもない存在だが、人間と同様成長する者が多い。ウォーズマンは「ロボ超人は年を取らない」と語っており、『キン肉マン』より200年後の時代に当たる『SCRAP三太夫』においても存命。ウォーズマンとカマーンダス、『キン肉マンII世』ではイリューヒンとその父親が該当。
- 読切作品『ウォーズマンビギンズ』にてウォーズマンは機械超人の父親(ミハイル・ボルコフ)と生身の母親(ナターシャ)の間に生まれたと明かされた。
- 機械超人
- ロボ超人とは似て非なる存在であり、人造人間やロボット、体全体が機械、乗物、家電類の化身超人をさす。また、ミハイルマンの様に改造でなる者も居る。
- ウォッチマン(時計)、ステカセキング(ラジカセ)、バイクマン(オートバイ)、モーターマン(ドリルと電池)、ミキサー大帝(ミキサー)ミスター・VTR(ビデオカメラ)等が含まれる。
- 化身超人
- 元は普通の生物や玩具類だった物が、何らかの力を得て超人へと変貌したもの。日本独特の付喪神の系譜とされ[11]、上記の動物型超人や機械超人が含まれる場合もある。スプリングマンの4000歳、ベンキマンの2000歳等、寿命が極めて長い超人も存在。
- ベンキマン、チエの輪マン、キューブマン、スプリングマン、プリズマン、アシュラマン等。
- 幽霊超人
- 生きながらにして死んでいるために実体を持たない超人。キン肉族超人予言書が焼失し、存在が消滅した超人もこれに該当する。
- 悪魔将軍、ゴールドマン、シルバーマンなど。
- 兵隊超人
- 傭兵稼業の超人のこと。特定の勢力には所属せずに、自身の利益のために戦うホークマンが自らを称した表現であり、あくまで一超人のポリシー。
- 合体超人
- 2体以上の超人が合体して出来ている超人。
- サタンクロス(サムソン+寄生虫超人サタンクロス)、『キン肉マンII世』ではバリアフリーマン(ニルス+ジョージマン)が該当する。
- 覆面超人(マスクマン)
- ロビンマスクなど、覆面を着用している超人。キン肉マンもこれに該当し、キン肉族にとって他人に素顔を見られることは死を意味する。またネプチューンマンらの覆面狩りの対象となる。
主な登場人物[]
劇中には多くの超人、怪獣、人間が登場する。読者から送られたデザイン案を元にデザインが行われることも多く、連載時は読者参加型の様相があった。準主役級のラーメンマン、ロビンマスク、ウォーズマンも、読者考案のキャラクターである。個別のキャラクターについてはキン肉マンの登場人物を参照。
用語[]
※50音順。
- 宇宙超人タッグトーナメント
- 超人の中から世界一のタッグチームを決めるために宇宙超人委員会が開く大会。『キン肉マン』では1億4000万年ぶりに行われた。なお、現在連載中の『キン肉マンII世』で第2回大会が開催されている。
- 『キン肉マンII世』では、正義・残虐・悪魔・完璧超人が枝分かれする以前から行われていた、2人1組で闘うタッグトーナメントの原点だったが、1億4000万年の天変地異で中止となったと語られている。
- 詳しくはキン肉マンのタッグの項を参照。
- 黄金のマスク・銀のマスク
- 正義超人のパワーの源となる2対のマスク。その昔、キン肉族の先祖に授けられ、そのマスクの加護によりキン肉族は正義超人のトップに立ったとされている。その正体は遥か昔に天上界に君臨した戦いの神・ゴールドマンと平和の神・シルバーマンの兄弟がかぶっていたマスクである。仲の良かった2人の神がふとした主張の違いから争う事になり、果てはお互いの首を剣で斬り落とすという結末の後、裁きの神ジャスティスによりマスクが持ち去られる事になったのが始まりである。争いの決着は何億年も経った後、20世紀において正義超人と悪魔六騎士及び悪魔将軍との戦いによって着けられる。最後には両方のマスクが融合し、「完璧のマスク」となって永遠の輝きを放つに至る。
- オーバーボディ
- 本当の肉体の上に着る仮の肉体。主に敵のボス格が正体を隠すために着用。元々はせっかくデザインしたキャラの評判が悪かった際の苦肉の策で、作者自身も「ようこんなことやるわ!」と自虐的に語っている。作中ではオーバーボディから現れた超人は大柄・鋭利な姿であることが多い。
- 火事場のクソ力
- 窮地にて発揮される潜在的な力。『キン肉マンII世』ではK.K.Dと略称されている。本来どの超人でも持っている能力で、発動中は強大な力を発揮する。
- 詳しくは火事場のクソ力の項を参照。
- キン肉星
- 地球から500億光年離れた大キン肉星雲に存在するキン肉マン、ミートらの故郷の星。キン肉星大王であるキン肉真弓(『II世』ではキン肉マン)が統治しており、外見はキン肉マンの顔をしている。第1番惑星(『II世』では第5番惑星に変更)である。
- また、キン肉星人はキン肉族・シュラスコ族・ホルモン族・バーベキュー族の4つに分かれており、それぞれに長老がいる。
- キン肉族
- 正義超人に属する超人の一族。主人公であるキン肉マン(キン肉スグル)やキン肉万太郎はこの一族の出身である。キン肉星に棲むキン肉星人の一派であり、王家はキン肉星を統治している。その格式は高く、正義超人の中でもトップクラスで、キン肉族は正義超人のリーダー格とされる。名前の通り、発達した筋肉を持ち、力技に長ける。生まれた時からマスクを着ける習慣があり、素顔を他人だけでなく一族に晒すことは厳しく禁じられ、万が一晒した者は王族と言えども自害しなければならない厳しい掟がある。
- キン肉族超人予言書
- キン肉星王位争奪編で登場。キン肉マンの先祖にあたる予言者が未来の運命を予言し、書き記した予言書。キン肉族やそれにかかわる超人たちについても書かれており、その運命には誰も逆らえない(ただし例外もあり、死ぬ運命だったフェニックスはキン肉マンのフェイスフラッシュで一命を取り留める)。しかも予言書のページを燃やすことは歴史の一部を消すことを意味し、特定の超人のページ(作中では「運命のページ」と呼ばれる)を燃やせばその超人はいなかったことにされる。最初の犠牲者はキン肉アタルで、決勝戦ではフェニックスが運命のページを使った試合を思いついたため、両チームから5人の犠牲者を出す大惨事となった。ただ唯一、王の称号を得たキン肉マンが最終話で予言書を燃やされ犠牲となったチームメイト達を蘇らせる事が出来た。
- KINマーク(キンマーク)
- 旧JISマークそっくりなキン肉族の証。キン肉マンはもちろん、運命の5王子にもあるが、シュラスコ族のミートにもある。キン肉マンは左尻、5王子は背中、ミートは胸にある。
- 超人
- 人間の能力を遥かに超えた者。キン肉マンやテリーマンのように、生まれたときから超人という者もいれば、ジェロニモやブロッケン一族のように、何かがきっかけで人間から超人になった者もいる。初期はスーパーヒーローと言われていた。英語では「CHOJIN」と表記される。
- 超人オリンピック
- 超人の中から世界一を決めるために宇宙超人委員会が開く大会。現在までに22回行われているが、作中で模様が公表されたのは、第20、21回大会(初代)、第19回イギリス国内予選、ザ・レザレクション(『キン肉マンII世』)の、4大会のみである。本戦は日本で行われる。
- 詳しくは超人オリンピックの項を参照。
- 超人強度
- 超人のパワーを示す値。単位は「○○パワー」。基本的に生まれてから数値が上下することはなく、超人の強さの目安になる。
- 詳細は超人強度の項を参照。
- 超人硬度
- 超人の硬さを示す値。硬度ゼロのスネークボディから、硬度10のダイヤモンドボディ(悪魔将軍はこの他に、硬度7のエメラルドボディも披露)まである。肉のカーテンは鉄と同じ硬度4.5、ロビンマスクのサファイア製の鎧は硬度9。
- 超人墓場
- 超人閻魔が統括する、試合等で死亡した超人の魂が送られる場所。
- 詳しくは超人墓場の項を参照。
- 超人レスリング
- 超人同士の争いの決着法。プロレスや総合格闘技とルールは似ているが、超人が行うため、目突き、噛み付き、金的攻撃などもフリーである。『キン肉マンII世』では悪行超人が地球の覇権を得る手段となっている。
- ルール
- 基本的に無制限一本勝負。レフェリーは初期はリング内に居たが、後期は戦闘に巻き込まれないようにリング外から裁定するようになった。決着はギブアップかKO(=死であることも少なくない)、3カウントフォール、リングアウト時の20カウント経過。タッグマッチの場合2人とも倒すか1人だけ倒せばいいかは話によってまちまち。
- 反則行為
- 凶器の使用、一対一の勝負に第三者が乱入するなど。凶器攻撃については鉄柱攻撃やロープを使った技(超人絞殺刑や忍法蜘蛛糸縛りなど)はOKだが鉄柱を引き抜いて殴りつけたり、ロープを引きちぎって締め上げるなどの行為は凶器攻撃とみなされる。ただしウォーズマンのベアークロー、バッファローマンのロングホーン、プリズマンのカピラリア7光線など、生まれつき体に内蔵されている武器の使用は反則ではない。キン肉マンの頭のキン肉カッターやロビンマスクの頭頂部の突起なども覆面超人のマスクは体の一部ということで反則とはされていない。ネプチューンマンのトゲ付きチョッキなどもコスチュームの一部とみなされているようである。
- 友情パワー
- 主に正義超人における結束力。夢の超人タッグ編ではアシュラマンとサンシャインにこれが奪われたため、正義超人達は敵同士としてトーナメントに参加することになる。その結果コンビネーションが乱れ、苦戦を強いられることになった。また、キン肉星王位争奪編ではキン肉マンの兄・アタルが超人一人一人の信念を重視する「真・友情パワー」を提唱し、弟のそれを「馴れ合い」として真っ向から否定した。
超人が使用する技[]
プロレス技を基本とするが、人間を超えた能力を持つ超人により放たれるため、その破壊力はすさまじいものがある。
個々の技についてはキン肉マンの技一覧を参照。
関連作品[]
ゆでたまごの読み切り作品[]
- キン肉マン オカマラスの巻(1978年12月、週刊少年ジャンプ1979年2号)
- キン肉マン エラギネスの巻(1979年3月、週刊少年ジャンプ1979年14号)
- キン肉マン キン肉フラッシュの巻(1981年9月、週刊少年ジャンプ1981年9月30日増刊号)
- 闘将!!拉麵男(1982年3月、週刊少年ジャンプ1982年15号)
- キン肉マン ロビン・メモ!!の巻(1984年、週刊少年ジャンプ特別編集編「熱闘スペシャル」)
- マッスル・リターンズ(1996年1月、格闘エース(角川書店))ISBN 4047131911
- こちら葛飾区亀有公園前派出所×キン肉マン 正義超人亀有大集結!!の巻(2006年9月、こちら葛飾区亀有公園前派出所30周年記念本『超こち亀』、集英社) - 秋本治・アトリエびーだま×ゆでたまご名義。
- キン肉マン キン肉マンの結婚式!!の巻(2008年6月、週刊少年ジャンプ2008年29号)
- ウォーズマンビギンズ 仮面の告白!の巻(2008年8月29日、肉萬〜キン肉マン萬之書〜)
ゆでたまごの連載作品[]
- ゆうれい小僧がやってきた!(1987年 - 1988年、週刊少年ジャンプ)
- 闘将!!拉麵男(1982年 - 1989年、フレッシュジャンプ)
- SCRAP三太夫(1989年、週刊少年ジャンプ)
- キン肉マンII世(1998年 - 、週刊プレイボーイ、集英社)
- キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜(2001年 - 2007年、Vジャンプ、集英社)
- キン肉マンレディー 作画:小川雅史
- 週刊プレイボーイ版
- 『キン肉マンII世』休載の際に載せられた作品。キン肉マン達が朝起きたら女性化していたことから物語は始まり、後述の『ウルトラジャンプエッグ』版とは若干設定が異なる(『ウルトラジャンプエッグ』版は、元から女性というパラレルワールドを描いた作品)。
- ウルトラジャンプエッグ版
- 2008年から連載開始。キン肉マン生誕29周年記念、原作者公認スピンオフ作品。ミート以外の超人達が女性化したパラレルワールドが舞台。Webコミック『ウルトラジャンプエッグ』で連載中、『ウルトラジャンプ』2008年9月号にも1&2話掲載。
- 週刊プレイボーイ版
テレビアニメ[]
コミックス[]
ジャンプ・コミックス版[]
本編は全36巻。2010年には、各誌で発表された読切などをまとめた単行本が、22年ぶりの新刊「37巻」として発行された。
巻 | サブタイトル | 初版発行日 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | キン肉星を救え! の巻 | 1980年2月15日 | 第1次怪獣退治編 |
2 | プロレス大決戦の巻 | 1980年5月15日 | |
3 | 日本代表になりた〜〜いの巻 | 1980年7月15日 | 第20回超人オリンピック編 |
4 | 超人オリンピック決勝の巻 | 1980年9月15日 | |
アメリカ遠征編 | |||
5 | アメリカ超人界の全容の巻 | 1980年12月15日 | |
6 | タッグの鉄則の巻 | 1981年4月15日 | |
7 | ライバルは日本にいたの巻 | 1981年9月15日 | 第2次怪獣退治編 |
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編 | |||
8 | 魔性のリング!! の巻 | 1982年2月15日 | |
9 | 幻の秘密兵器!! の巻 | 1982年7月15日 | |
10 | 地獄から来た7人の巻 | 1982年10月15日 | 7人の悪魔超人編 |
11 | 水中大決戦の巻 | 1983年2月15日 | |
12 | のこり一日!! の巻 | 1983年6月15日 | |
13 | 伝説のマスク!! の巻 | 1983年9月15日 | |
黄金のマスク編 | |||
14 | 脅威のリング!! の巻 | 1983年12月15日 | |
15 | ジェロニモ絶体絶命! の巻 | 1984年3月15日 | |
16 | 不沈! 悪魔将軍!! の巻 | 1984年6月15日 | |
17 | 死闘のかなた…!! の巻 | 1984年9月15日 | |
夢の超人タッグ編 | |||
18 | 第4勢力の正体!! の巻 | 1984年12月15日 | |
19 | 2代目グレート誕生!! の巻 | 1985年2月15日 | |
20 | 悪魔の涙!! の巻 | 1985年4月15日 | |
21 | 死を賭した友情!! の巻 | 1985年7月15日 | |
22 | 復活!! マシンガンズの巻 | 1985年9月15日 | |
23 | 栄光のトロフィー!! の巻 | 1985年12月15日 | |
24 | 戴冠式の異変!! の巻 | 1986年2月15日 | キン肉星王位争奪編 |
25 | 涙の超人墓場!! の巻 | 1986年4月15日 | |
26 | 地獄からの生還の巻 | 1986年6月15日 | |
27 | 無言の友情!! の巻 | 1986年8月15日 | |
28 | 恐るべき予言! の巻 | 1986年10月15日 | |
29 | 幻の必殺技! の巻 | 1986年12月10日 | |
30 | 真・友情パワー!! の巻 | 1987年2月15日 | |
31 | 悪魔の棲むリング! の巻 | 1987年4月15日 | |
32 | 血の伝説!! の巻 | 1987年6月15日 | |
33 | 謎の超人ハンター!! の巻 | 1987年8月15日 | |
34 | サムライ見参!! の巻 | 1987年10月15日 | |
35 | めざせ大阪城! の巻 | 1987年12月9日 | |
36 | キン肉マンよ永遠に…! の巻 | 1988年4月15日 | |
37 | マッスル・リターンズ の巻 | 2010年1月29日 | 表題作の他、『II世』や29周年関連で不定期に掲載された読み切り4作品を収録。 |
ジャンプコミックスセレクション版[]
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集英社コミック文庫[]
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総集編[]
- 集英社リミックス版
タイトル | 初版発行日 | 備考 |
---|---|---|
7人の悪魔超人編 (1) | ||
7人の悪魔超人編 (2) | ||
7人の悪魔超人編 (3) | ||
7人の悪魔超人編 (4) | ||
黄金のマスク編 (1) | キンケシ付き版も同時発売 | |
黄金のマスク編 (2) | ||
黄金のマスク編 (3) | ||
黄金のマスク編 (4) | ||
黄金のマスク編 (5) | ||
超人オリンピック ザ・ビッグファイト編 (1) | キンケシ付き | |
超人オリンピック ザ・ビッグファイト編 (2) | ||
超人オリンピック ザ・ビッグファイト編 (3) | ||
名勝負スペシャル (1) 〜栄光への道編〜 | キンケシ付き | |
名勝負スペシャル (2) 〜友と師と…編〜 | ||
名勝負スペシャル (3) 〜正義超人賛歌編〜 | ||
夢の超人タッグ編 (1) | ||
夢の超人タッグ編 (2) | ||
夢の超人タッグ編 (3) | ||
夢の超人タッグ編 (4) | ||
夢の超人タッグ編 (5) | ||
夢の超人タッグ編 (6) | ||
夢の超人タッグ編 (7) | ||
キン肉星王位争奪編 (1) | ||
キン肉星王位争奪編 (2) | ||
キン肉星王位争奪編 (3) | ||
キン肉星王位争奪編 (4) | ||
キン肉星王位争奪編 (5) | ||
キン肉星王位争奪編 (6) | ||
キン肉星王位争奪編 (7) | ||
キン肉星王位争奪編 (8) | ||
キン肉星王位争奪編 (9) | ||
キン肉星王位争奪編 (10) | ||
キン肉星王位争奪編 (11) | ||
キン肉星王位争奪編 (12) | ||
キン肉星王位争奪編 (13) |
- 集英社ジャンプリミックス版(ワイド版)
タイトル | 初版発行日 | 備考 |
---|---|---|
第1回超人オリンピック編 | ||
アメリカ遠征編 | ||
第2回超人オリンピック編 | ||
7人の悪魔超人編 1 | ||
7人の悪魔超人編 2 | ||
悪魔将軍!! 白銀仮面編 | ||
悪魔将軍!! 黄金仮面編 | ||
夢の超人タッグ1 誕生! キン肉マングレート!! 編 | ||
夢の超人タッグ2 戦慄の覆面(マスク)狩り!! 編 | ||
夢の超人タッグ3 決着!! 栄光のトロフィー編 | ||
キン肉星王位争奪編1 運命の5王子編 | ||
キン肉星王位争奪編2 ソルジャー登場&ゼブラ決着編 | ||
キン肉星王位争奪編3 壮絶死闘! 超人血盟軍編 | ||
キン肉星王位争奪編4 3つの必殺技編 | ||
キン肉星王位争奪戦5 最強助っ人サムライの美学! 編 | ||
キン肉星王位争奪戦6 大団円! キン肉大王即位編 |
絵本作品[]
作画は有限会社F9が担当。
- いただき!!キン肉マン さくれつ!ゆうじょうパワーのまき(2009年5月、集英社)
- いただき!!キン肉マン かるただよ!ちょう人大しゅうごう!!のまき(2010年1月15日、集英社)
- いただき!!キン肉マン たいけつ!テンドンかいじゅうテンドーンのまき(2010年1月15日、集英社)
- いただき!! キン肉マン だじゃれだよ! ちょう人大しゅうごう!! のまき(2010年4月16日、集英社)
関連書籍[]
- キン肉マン 闘将!!拉麵男 超人大名鑑(1985年、集英社)ISBN 4088581253
- キン肉マン 超人大全(1998年、集英社)ISBN 4834216772
- キン肉マン 77の謎(1998年、集英社)ISBN 4834216780
- キン肉マン 特盛(1999年、集英社)ISBN 4834216799
- キン肉マン 超人大全集(2004年、集英社)ISBN 4797610034
- 『キン肉マン』生誕29周年ビジュアルブック MUSCLE GALLERY~筋肉画廊~(2008年6月16日発売、集英社)
- 生誕29周年記念出版 肉萬 ~キン肉マン萬之書~(2008年8月29日発売、集英社)
ゲーム[]
※タイトルに『キン肉マンII世』と入っているものは『キン肉マンII世』のゲームとみなし、ここでは紹介していない。キン肉マンII世のゲームを参照。
コンピューターゲーム[]
特に表記がないものは全てバンダイナムコゲームス(旧バンダイレーベルと旧バンプレスト(アーケードゲームも含む))である。
- キン肉マン(PC88、1984年)
- トレーニングを積んで超人オリンピック優勝を目指すシミュレーションゲーム。
- キン肉マン コロシアムデスマッチ(MSX、1985年)
- 1対1で戦うアクションゲーム。
- キン肉マン マッスルタッグマッチ(ファミリーコンピュータ、1985年11月8日発売)
- 2対2のタッグマッチで戦うアクションゲーム。
- キン肉マン キン肉星王位争奪戦(ファミリーコンピュータ ディスクシステム、1987年5月1日発売)
- 面クリア方式の横スクロールアクションゲーム。キャラクターを切り替えて進むことが出来る。
- ファミコンジャンプ 英雄列伝(ファミリーコンピュータ、1989年2月15日発売)
- 週刊少年ジャンプの歴代キャラが登場するゲーム。キン肉マンのほかにも、バッファローマン、ネプチューンマン等も登場。
- キン肉マン DIRTY CHALLENGER(スーパーファミコン、1992年8月21日発売、ユタカ)
- 1対1で戦う対戦型格闘ゲーム。プレイヤーキャラはキン肉マンと運命の5王子だけだが、隠しキャラとしてグレートとテリーマンも登場。
- キン肉マン ザ☆ドリームマッチ(ゲームボーイ、1992年9月12日発売、ユタカ)
- 1対1で戦う対戦格闘ゲーム。
- キン肉マン☆超人コロシアム(iモード、2001年、集英社)
- iモードで利用できるゲームサイト。自分の分身の超人を育てるのが目的。
- キン肉マン ジェネレーションズ(プレイステーション2、2004年4月22日発売)
- ゲームキューブ用ソフト『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』にキャラクターを追加した移植版(ゲームキューブ版でもキン肉マン世代の超人は伝説超人として登場している)。シングルマッチ、タッグマッチが可能な対戦格闘ゲーム。総勢48人ものキャラクターが登場する。
- キン肉マン マッスルジェネレーションズ(プレイステーション・ポータブル、2006年2月23日発売)
- 『キン肉マン ジェネレーションズ』をベースに、いくつかの新要素と新キャラクター(スクリューキッド、ケンダマン、キン肉マンソルジャー)を追加した移植作。キン肉スグルの声優として神谷明を再起用。
- キン肉マン マッスルグランプリ(アーケード、2006年春稼動)
- これまで焦点の当てられなかったキャラを出してゆく。マイナーアップでなく5年ぶりの据え置き機での完全新作で映像に磨きが掛かっている。
- キン肉マン マッスルグランプリMAX(プレイステーション2、2006年7月27日発売)
- アーケード版『マッスルグランプリ』の移植版。ストーリーモード搭載のほか、7人の悪魔超人、悪魔六騎士等の新キャラも充実。
- ジャンプアルティメットスターズ(ニンテンドーDS、2006年11月23日発売、任天堂)
- 週刊少年ジャンプ歴代作品の中から、300を超えるキャラクターが登場。『キン肉マン』からは、10人のキャラが登場。
- キン肉マン マッスルグランプリ2(アーケード、2007年)
- MEDAL FRONTIER キン肉マン 復活!悪魔超人軍団の巻(メダルゲーム、2007年12月稼動)
- キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛(プレイステーション2、2008年月25日発売)
- 『マッスルグランプリ』シリーズの最新作。アーケード版『2』の移植版。FC『マッスルタッグマッチ』とFCディスクシステム『王位争奪編』を収録。
電子ゲーム[]
アニメ放映時に発売されていた、液晶画面タイプの携帯ゲーム機。
- キン肉マン 対決悪魔超人(バンダイ)
- 本体がテーブル筐体風になっている。
- キン肉マンIII 黄金のマスク編(バンダイ)
- ポケットクラブ キン肉マン 炸裂!マッスルパワー(バンダイ)
- LSIバーコードウォーズ キン肉マン(バンダイ)
- スーパーバーコードウォーズタイプ
パチンコ・パチスロ[]
- CRキン肉マン(マルホン)
- M、F、FXの3タイプがあった。
- パチスロキン肉マン(山佐、2008年4月設置開始)
- タイアップ機として登場した。液晶演出は「黄金のマスク編」を中心に展開される。
- CRぱちんこキン肉マン(京楽産業.、2009年2月設置開始)
- メーカーが変わってのリメイクとなる。
DVD・ビデオ関連[]
- キン肉マン VOL.1〜12(東映ビデオ)
- TVシリーズ第1作とTVSPを収録したDVD。全12巻。
- ビデオ(レンタルのみ)は1999年にリリースされたが、途中で打ち切られた。
- キン肉マン キン肉星王位争奪編 VOL.1〜4(東映ビデオ)
- TVシリーズ第2作『キン肉マン キン肉星王位争奪編』を収録したDVD。全4巻。
- 全話収録としては初ソフト化となる。
- キン肉マン THE☆MOVIE(東映ビデオ)
- 劇場版全7作を収録したDVD。全1巻。
- ビデオ(セル・レンタル共通)は公開後の1984年12月 - 1987年2月にリリースされた。
- キン肉マンDVD-BOX(東映ビデオ、2008年12月20日発売)
- 『キン肉マン』のTVシリーズ全184話と劇場版全7作品を収録。初回限定生産でキンケシ418体が特典として付属する。
- 既に店頭予約は締切られたが予約数が2万5000セットを超えており、20億円近い売上げが見込まれている[12]。
小説[]
- ディープ オブ マッスル!! キン肉マンリアルノベルズ
- 集英社のケータイサイト『週プレモバイル』にて配信中の携帯小説。
その他[]
キン肉マン消しゴム[]
通称「キン消し」。『キン肉マン』に登場するキャラクターを模った消しゴムで、1980年代中期に子供たちの間で爆発的な人気を博した。消しゴムと言われているが、スーパーカー消しゴム同様、実際には消しゴムとしては使用できない。実際には製品の材質から「塩ビ人形」または「超人人形」という表記が用いられていた。元々はガシャポンで発売されたものだったが、菓子のおまけ(食玩)で付けられたものや、大きさなども様々なバリエーションがある。現在でもコレクターがおり、ネットオークションなどで出回っている。その人気からテーマソング「キンケシ子守唄」(歌:いけたけし、セリフ:神谷明)も作られている。
詳細はキン肉マン消しゴムを参照
関連企業[]
プロレスブーム[]
連載当時はゴールデンタイムでプロレスの生放送が行われており、人気を博していた。そのためプロレスを題材としたこの作品も世間に受け入れられやすかった。当時の『キン肉マン』人気を受け新日本プロレスが、同じく漫画作品であった『タイガーマスク』から誕生し、大ブームとなった同名のプロレスラーに倣って、キン肉マンも実際のプロレスラーとして登場させる予定があった。しかし諸事情により中止となり、代わりにスーパー・ストロング・マシーンが誕生する事になった。その他にも、元プロレスラーの大仁田厚がFMW在籍時に、キン肉マンのマスクを被って漫画の世界観を再現したプロレスを行う予定であったが、これも都合により中止になった。
プロレス技[]
作中に出てくる「キン肉バスター」や「パロ・スペシャル」「キャメルクラッチ」などのプロレス技を真似する子供が続出したため、危険であるとPTAが問題視した事もある。現在では『キン肉マン』オリジナルの技を実際に試合で使用するプロレスラーも多く、モハメド・ヨネが使用する「キン肉バスター」は作者公認となっている。
『キン肉マン』が影響を与えた人物[]
主に若手芸人や格闘家、漫画家に多く、『キン肉マン』に関連したネタを披露したり、作中の技を再現したりすることもある。
お笑い芸人[]
雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!#キン肉マン芸人も参照。
- 鉄拳 - キン肉マンのネタを度々披露し、『II世』では自信の考案したキャラクター「阿羅漢」が採用された。また子供の頃にキン消しに夢中になり、機械ごと盗んだことがあるという。
- ネプチューン - ネプチューンマンからの命名。
- タカアンドトシ - メンバーであるタカは、アシュラマンやロビンマスク等『キン肉マン』に登場する郷里大輔が声優を務めたキャラクターのモノマネを得意とし、2008年7月26日・27日に放映された『FNS27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!!』ではタカがアシュラマン、トシがラーメンマンに扮して登場した。
- キン肉マン芸人
格闘家[]
- 美濃輪育久(総合格闘家) - 「超人になりたい」と宣言し、リングネームを『ミノワマン』に変更した。ミノワマン#キン肉マンの影響も参照。
- モハメド・ヨネ(プロレスラー) - 『ゆでたまご公認』のキン肉バスターの使い手である。『キン肉マン特盛』ではキン肉バスター以外にも超人たちの技を次々と披露した。
- KING(プロレスラー) - モハメド・ヨネと同様にキン肉バスターを使用し、喧嘩スペシャルも得意技にしている。また、目標とする選手はキン肉マンだという。
- KUDO(プロレスラー) - テリーマンの得意技、テキサス・コンドルキックの使い手。
- タニー・マウス・宮崎有妃(ともに女子プロレスラー) - タッグチーム名をキン肉マンとテリーマンの「ザ・マシンガンズ」から拝借して『NEOマシンガンズ』としている。
- Naoki(K-1・ZERO1所属のリングアナウンサー) - 所属団体ZERO1認定のキン肉マン知識王の称号を持つ。
漫画家[]
漫画家も参照。
作品[]
『キン肉マン』を批判した人物[]
- 岡田斗司夫 - ストーリーの破綻した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を「キン肉マンレベル」と例えている。
生誕29周年[]
2008年に当作品の連載が開始されて29(ニク)年目を迎えたため、キン肉マンの日制定やDVD-BOX発売等様々な企画が行われた。
- キン肉マンの日
- ローソンでは期間限定の「キン肉マン 牛丼風おにぎり大盛」を発売[13]。
- 記念本『肉萬 キン肉マン萬之書(よろずのしょ)』が2008年8月29日に発売。業界の著名人たちが描き下ろしたキン肉マンのイラストも含まれる内容[14]。
- 2008年夏、集英社とゼンショーがタッグを組み、すき家となか卯にて2008年8月28日から9月28日の間にキン肉マン祭りが開催され、スクラッチカードによるフィギュアやTシャツプレゼント、肉(29)券による牛丼の割引が行われた[15]。
- 『キン肉マンII世』の主人公・キン肉万太郎が正体不明のレスラーとして、2008年12月31日に行われた『Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜』に参戦し、DJ OZMAプロデュースの元、ボブ・サップと対戦した[16]。
エピソード[]
- 元々『キン肉マン』は、原作担当の嶋田隆司が小学5年生の時に描いた同名作品がルーツで、各クラスに回覧されるほどの人気だったという。『キン肉マン』の「キン」の字がカタカナなのも当時「筋」の字が書けなかったから[17]。当時の設定は『スペクトルマン』をモチーフにしており、ホームレスの青年が、空の円盤に許可を取ってからキン肉マンに変身するといった内容だった。またキン肉マンのデザインも現在のものとは違っており、そのデザインはシシカバ・ブーに流用されている[18]。
- 王位争奪編の最中に、原作担当の嶋田が腰痛(椎間板ヘルニア)が悪化し入院したため、3ヶ月ほど連載が中断していた時期があった。休載の間は、作画担当の中井による4コマ漫画や描き下ろしイラストの掲載、人気投票の実施、過去の原稿の再掲載などが行なわれた。休載が明けて復帰した時には、作中でも長期の休載をネタにしていた[19]。
- 原作担当の嶋田隆司は王位争奪編以降も連載が続いていたら、次シリーズとして「未来超人編」なる構想があったことを明かしている。未来の超人界が壊滅状態に陥ったため、キン肉マン達が未来へと向かい戦いを演じるといった内容だった[20]。
関連項目[]
外部リンク[]
公式サイト[]
- キン肉マン Official Site Muscle Kingdom(マッスルキングダム)
- キン肉マン29周年記念サイト
- 東映アニメーション キン肉マン
- キン肉マン Muscle Quiz Arena(マッスルクイズアリーナ) - キン肉マンのクイズ
- ウルトラジャンプエッグ - キン肉マンレディー連載
- オフィシャルツイッター
- ゆでたまご公式サイト
特集等[]
- Yahoo!JAPAN週刊特集Vol.52 生誕29(ニク)周年 みんなのキン肉マン特集 前編
- Yahoo!JAPAN週刊特集Vol.66 生誕29(ニク)周年 みんなのキン肉マン特集 後編
- DVD キン肉マン特集
- 初回生産限定 キン肉マンコンプリートDVD-BOX
- フジテレビ広報ページ キン肉マン
ゲーム・その他[]
- キン肉マン ジェネレーションズ
- キン肉マン マッスルプロジェクト
- キン肉マン マッスルジェネレーションズ
- キン肉マン マッスルグランプリ
- キン肉マン マッスルグランプリMAX
- キン肉マン マッスルグランプリMAX(最新版)
- キン肉マン マッスルグランプリ2
- MFキン肉マン 復活!悪魔超人軍団の巻
- パチスロ キン肉マン
- ミクロアクションシリーズ キン肉マン
- 山崎製パンキャラクターパンシリーズキン肉マン
- フルチェンケータイ re キン肉マンケータイ(パンソンワークスとのWコラボレーション)
- キン肉マンフライト
非公式サイト[]
脚注[]
- ↑ 連載前の読み切りでは、キン肉マンはウルトラの父の不義の子とされている
- ↑ ゆでたまご「これがゆで流創作術!キン肉マン―運命の選択肢― ~夢の超人タッグ編~」『キン肉マン 夢の超人タッグ (3) 決着!!栄光のトロフィー編』集英社〈ジャンプリミックス ワイド版〉、2006年9月30日、ISBN 978-4-08-109270-3、322頁。
- ↑ 徳間書店『プロ論。2』嶋田隆司インタビュー、254-259頁。
- ↑ 続編ではキン肉一族の始祖と設定変更されている。
- ↑ 22年ぶりの新刊37巻の発売に伴い、ジャンプ・コミックス元祖『キン肉マン』の既刊全36巻が豪華BOXとなって、よみがえります。 プレスリリース:@niftyビジネス
- ↑ ゆでたまご「ミート奮戦!!の巻」『キン肉マン 第25巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1986年4月15日、ISBN 978-4-08-851805-3、71頁。
- ↑ 3巻-24話
- ↑ 『キン肉マン』 「キン肉星王位争奪戦6」集英社〈ジャンプリミックス〉190ページ「キン肉星王位争奪編参加チーム名鑑」
- ↑ カナディアンマンのように人類かどうか不明な超人も多い。
- ↑ 当初設定ではロビン惑星出身とされていたが、後に純粋な地球の超人と設定変更された。
- ↑ ゆでたまご「肉談 第2回 ゲスト ゆでたまご 嶋田隆司先生」『キン肉マンII世 3』集英社〈集英社文庫(コミック版)〉、297-303頁。
- ↑ 「キン肉マンDVD-BOX」予約2万5千セット超える 文化通信速報 2008年8月7日
- ↑ キン肉マンのおにぎり ローソン 岩手日報ニュース 2008年8月18日
- ↑ キン肉マン:生誕29年記念本出版へ 藤子A、荒木飛呂彦らのオリジナル超人も 毎日新聞 2008年8月20日
- ↑ すき家×なか卯 キン肉マン祭り(ゼンショー)
- ↑ キン肉万太郎がDynamite!!参戦 DJ OZMAプロデュースでサップと激突、DREAM 選手データ キン肉万太郎参照。
- ↑ 株式会社ワールドフォトプレス 『フィギュア王No.119』 嶋田隆司インタビューより。
- ↑ 双葉社『帰ってきた怪獣魂』 嶋田隆司インタビューより。
- ↑ 『肉萬』26p、休載事件を取り上げたページ
- ↑ ゆでたまご「これがゆで流創作術!キン肉マン―運命の選択肢― キン肉星王位争奪編10」『キン肉マン キン肉星王位争奪戦10 大団円!キン肉大王即位編』集英社〈ジャンプリミックス ワイド版〉308頁。
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