キン肉マン奪われたチャンピオンベルト

『キン肉マン奪われたチャンピオンベルト』（キンにくマンうばわれたチャンピオンベルト）は、ゆでたまごの漫画を原作とするアニメ『キン肉マン』の劇場版第1作。

東映まんがまつりの1作品として1984年7月14日に公開された。同時上映は『超電子バイオマン』『宇宙刑事シャイダー』『The・かぼちゃワインニタの愛情物語』。

サブタイトルはソフト化の際に付けられた。

概要[]

ストーリーは、7人の悪魔超人編終了後になっており、アニメで語られたキン肉マンランド建設のエピソードを題材としている。

作中ではキン肉マンが次々と自分の犠牲となるアイドル超人に対し、「真の友情とは何か？」という問題を提起している。

作者であるゆでたまごは本作をはじめとした劇場版にゲスト出演している。また劇場に見に行った時、場内で騒ぐ子供たちに辟易していたものの、スクリーンに映ったキン肉マンを見た途端、子供達が主題歌の合唱を始め、嬉し涙でスクリーンが見えなかったと回顧している^[1]。

なお、劇場版のエンディングはテレビと同じエンディングを使用しているが、本作のみ挿入歌『奇跡の逆転ファイター』が使用され、絵コンテを流す手法がとられた。

悪魔超人との闘いを終え、夢であるキン肉マンランド建設のために寄付金を集めるキン肉マン。著名人が寄付に参列するなか、空に暗雲が立ち込め突如として現れた、メトロ星の宇宙地下プロレス連盟により、チャンピオンベルトと恋人である二階堂マリをさらわれてしまう。

ボスのオクトバスドラゴン3世はキン肉マンと改めて決着を付けるため、マリを人質に「次の日の12時までにメトロ星でにくること。一秒でも遅れれば。女をギラザウルスの餌にする」と言いつけ去って行く。

キン肉マンはテリーマンらアイドル超人の協力を得てメトロ星へと向かう。戦いのなか、次々とアイドル超人達が犠牲になり、そのことに苦悩するキン肉マン。果たしてキン肉マンは、チャンピオンベルトとマリさんの命を救うことが出来るのだろうか…?

製作：今田智憲
原作：ゆでたまご
脚本：山崎晴哉
音楽：風戸慎介
撮影監督：玉川芳行
美術監督：襟立智子
作画監督：森利夫
製作担当：関良宏
製作担当補佐：目黒宏
監督：白土武
原画：高橋英吉、増田信博、深谷英作、山崎唯文、田辺由憲、高橋昇
動画チェッカー：新城真、上野千夏
動画：松村啓子、上野茂々子、川端良子、植木貴子、大村まゆみ、杉山典子、高橋のり子、田中勇、服部圭一郎、前田達良、桜井優、山田真紀、塚本修二、上杉千佳子、佐藤恭子、川合幸恵、小林美加子、深谷米子、楠千律子、手島勇人、浅見英子、藤田麻貴、山根正久、福田廣信、高橋久美子、武井恒雄
背景：井出智子、池上みどり、壇久美子、松尾美千代、田中みつる
セログラフ：酒井日出子
トレース：五十嵐玲子
検査：新井マリー
特殊効果：壇合昇
撮影：上田雅英、井上清行、吉田光伸、小沢次雄、渡辺英俊、清水洋一
編集：祖田冨美夫
ネガ編集：福光衣久子
録音：市川修
音響効果：横山正和
助監督：松浦錠平
製作進行：高田菊良
仕上進行：茂木明子
美術進行：北山礼子
記録：柴八千穂
録音スタジオ：タバック
現像：東映化学

挿入歌
- 『虹色の騎士（ロビンマスクのテーマ）』（歌：荒川務、こおろぎ'73/作詞：森雪之丞/作曲：芹澤廣明/編曲：奥慶一）
- 『悲しみのベアークロー（ウォーズマンのテーマ）』（歌：Woo、こおろぎ'73/作詞：森雪之丞/作曲：芹澤廣明/編曲：奥慶一）
- 『See you again,hero!』（歌：神谷明/作詞：森雪之丞/作曲：芹澤廣明/編曲：川上了）

↑ ゆでたまご『キン肉マン第17巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1984年9月15日、ISBN 978-4-08-851147-4、カバー折り返し・作者コメント