ブロッケンJr.(ブロッケンジュニア)は、『キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する超人。
人物[]
初登場は第2次怪獣退治編「7人の超人の巻」。深緑の軍服(初期では灰色、アニメでは紺)に身を包み、ドクロの徽章(アニメ『王位争奪編』では荒鷲の徽章に変更)をあしらった軍帽を被るドイツの名門一族「ブロッケン一族」の出身。ブロッケン一族は生まれ付きの超人ではなく、本来は人間である。厳しい訓練に打ち勝ち、一人前と認められた者だけが、18歳の時に人間の肉体を超人に変える力を持つドクロの徽章を与えられ、超人として活動することができる。そのため、ドクロの徽章を外すと人間の肉体に戻る[1]。
眼は帽子の影に隠れて描かれない場合が多く、帽子を取っても影のままになっていることがある(帽子を被った状態で眼が描かれているのは『王位争奪編』でレインボーシャワーを浴びている場面)。アニメでの初登場時は明確に描かれており、サングラスをかけている描写もあった。両肩に彫られたハーケンクロイツの刺青は、ブロッケンJr.が超人であることの証である(刺青が登場したのはアニメ、原作とも「夢の超人タッグ編」から)。ドクロの徽章を外し、肉体が人間に戻っていくのと同時にこの刺青は消えていく[2]。また、リモコンハットと呼ばれる帽子は、外してもブロッケンJr.の元へと戻ってくる性質がある[3] 。
性格は情熱的で理想家、義理人情に篤く涙もろい。「夢の超人タッグ編」において、友情パワーが悪魔超人に奪われた際には、最も早く友情が回復している。父譲りのラフファイトを売りとしており、まだまだ荒削りながらも不屈の闘争心と絶対的な責任感により、ミスター・カーメン戦やザ・ニンジャ戦など実力以外の所で勝利をもぎ取る試合もある。また頭脳プレーも得意とし、特に「キン肉星王位争奪編」では、キン肉マンソルジャーの右腕として機転を利かせ数々のピンチを脱している。
第20回超人オリンピックにおいて、父ブロッケンマンを惨殺したラーメンマンを仇と憎んでいた。しかしラーメンマンに敗れると、逆にその偉大さに心酔し、彼の弟子のような存在となる。ただし、打倒ラーメンマンを諦めた訳ではなく「いつか改めて勝負をしたい」と語っている[4]。また敗北・仇討ちの失敗は彼の心に深い傷として残っており、『キン肉マンII世』においても、それを思い出させるコンクリートデスマッチにトラウマを持っていた[5]。
アイドル超人の中では最も若く、成り上がろうという野心も強い。それゆえ将来性を期待されていたが、王位継承サバイバルマッチ以降は大きな戦いが無かったため、超人レスラーとしては大成せずに終わっている。
『キン肉マンII世』では、新世代超人ジェイドの師として登場。ジェイドに自身の技とゲルマン魂、そして超人レスリング界ナンバー1になるという自身が果たせなかった夢を託している。
『キン肉マン』でのブロッケンJr.[]
生い立ち[]
ドイツの名門軍人一族ブロッケン一族に生まれる。ブロッケン一族とは日々戦闘を生業とする戦闘超人であり、ブロッケンJr.も、幼少の頃から父・ブロッケンマンに戦闘技術や心構えなどの厳しい教育を受けている。
しかし、そのブロッケンマンが第20回超人オリンピックにおいてラーメンマンに惨殺されてしまうと、父の葬儀の後、父の仇討ちのために打倒ラーメンマンに没頭、さらに厳しい訓練の日々を送ることになる。その甲斐あって、西ドイツで開かれる格闘大会では全て優勝、たった半年で200戦無敗という好成績を残し、第21回大会のドイツ代表に選出されている。
ただし、ビーンズマンにラッカ星を襲う宇宙野武士退治を頼まれた際には、父の仇であるラーメンマンを目の前にしながらもラッカ星を救うことを優先、ラーメンマン達と共闘しており、困っている人を見捨ててはおけないブロッケンJr.の性格が現れている。
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編[]
ブロッケンJr.は好調を維持したまま、第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトにドイツ代表として出場。優勝候補の一人として数えられており、第一予選のふるい落としにおいて殆どのドイツ超人が脱落する中、ただ一人生き残って通過している。最終予選も3位で通過。決勝トーナメント1回戦ではスイス代表のウォッチマンと対戦。リングサイドで観戦していたラーメンマンを挑発するかのように、ウォッチマンを彼の得意技であるキャメルクラッチを使い真っ二つにして勝利し、さらにはウォッチマンの首を挑戦状としてラーメンマンに投げつけている。アニメではブロッケンマンがキャメルクラッチでラーメンにされる改変がなされたため、ラーメンマンを「黒パンの粉」にすることを宣言していた。
続く2回戦では因縁の相手であるラーメンマンと対決する。この試合のみあまりにも危険なため、数年前から禁止されていたいわく付きのデスマッチ方式「コンクリートデスマッチ」での戦いとなっている。下馬評では若く勢いのあるブロッケンJr.が優勢だと思われており、予想通りに試合序盤はあらゆる殺人技を使い一方的にラーメンマンを攻め立てるブロッケンJr.であったが、ラーメンマンを死に追いやるまでには至らず、逆転のロメロ・スペシャル(アニメでは秘儀・万里の長城)による屈辱のレフェリーストップ負けを喫した。
この敗北がブロッケンJr.の超人レスラーとしての初黒星であり、後々まで続くトラウマの原因になっている。ただし、この試合によりブロッケンJr.はラーメンマンの偉大さを感じ取り、以後は彼とは師弟のような関係を築き、準決勝のラーメンマン対ウォーズマン戦においてはラーメンマンのセコンドを務めている。
7人の悪魔超人編[]
アイドル超人の一人としてキン肉マンとミートのピンチに駆けつけ、7人の悪魔超人と戦う。北海道UFO発着所でミスターカーメンとピラミッドパワーデスマッチで対戦。カーメンに右肩を食らい付かれた際には、自ら右肩を抉り取るなど凄まじい勝利への執念を見せている。試合はミイラパッケージに捕らえられたブロッケンJr.の敗北必至と思われたが、謎の超人の乱入によりミスター・カーメンがKOされる。試合はブロッケンJr.の逆転勝利との判定をとなり、キン肉マンの待つテアトル東京の玄関に真っ先に戻ってきた。ブロッケンJr.自身は気絶していたため、謎の超人のことは詳しく覚えていないが、その声や雰囲気からとある超人をイメージしており、彼を救世主(メシア)と表現している。
その後、キン肉マン対アトランティスの試合においてキン肉マンを苦しめる亡霊超人を、霊界ポケットを使い救世主やテリーマンと共に自らも亡霊となり退治している。
黄金のマスク編[]
他の超人と同様に悪魔六騎士に超人パワーを奪われ、銀のマスクが与えてくれたカプセルの中でキン肉マンの戦いを見守っていた。しかし悪魔騎士の一人・プラネットマンに魂を取り込まれ、テリーマンらと共に人面疽の一部にされてしまう。キン肉マンの一撃とウォーズマンの献身によって脱出し、その際に超人パワーを取り戻した。その後、残りの悪魔騎士がウォーズマンの体内に入り込み、ブロッケンJr.は罠と知りつつも、彼を助けるためにリサイクル・ゾーンに飛び込む。
ウォーズマンの体内に築かれた五重のリングでの戦いでは、最も早く名乗りを上げ参加。ブロッケンJr.は2階で悪魔騎士サンシャインと戦うものの、途中で4階のザ・ニンジャと入れ替わり、そのまま対戦相手が変更される。焦熱地獄を司るザ・ニンジャの忍法に大苦戦し、顔まで奪われてしまうが、不屈の闘志と執念で勝利。試合後、同じく1階での闘いを終えたロビンマスクから「一人前の正義超人」と評価される。
夢の超人タッグ編[]
悪魔騎士の生き残りアシュラマンとサンシャインに友情を奪われ、キン肉マンらと敵対。ウルフマンとタッグを組みモースト・デンジャラスコンビとして宇宙超人タッグ・トーナメントに出場。1回戦第2試合で2000万パワーズ(モンゴルマン、バッファローマン)との試合となるも、試合開始直後に突如乱入してきた完璧超人の偵察隊スクリュー・キッド、ケンダマンの攻撃によって相棒ウルフマンは気絶してしまう。ブロッケンJr.自身も瀕死の状態になりながらも起き上がり「けじめ」と称してバッファローマンにフォールをさせるなど、責任感の強さを見せている。
その後は第3試合にてヘル・ミッショネルズ(ネプチューンマン、ビッグ・ザ・武道)にマスクを剥がされた超人師弟コンビ(ロビンマスク、ウォーズマン)を守るため、重傷の身体でカメラマンを追い払う。2回戦にて再び霊界ポケットを使い、はぐれ悪魔超人コンビ(アシュラマン、サンシャイン)の地獄のキャンバスに苦しめられるマッスル・ブラザーズの救助に向かうなどの活躍をした。
キン肉星王位争奪編[]
当初は王位継承サバイバル・マッチには出場する気は無かったが、キン肉マンソルジャーの魅力に惹かれる形で参加している。副将に選抜され、ソルジャー自身が言いにくい提案を代弁するなど、参謀としての役割を果たし、超人血盟軍のサブリーダー的存在であった。試合では相手の裏をかく戦法でフェニックスチームを苦しめるも、プリズマンのレインボーシャワーからソルジャーを守るため、ドクロの徽章を捨て人間に戻っている。最後はドクロの徽章がブロッケンJr.に戻り、再び超人パワーを取り戻した所で、バッファローマンにソルジャーのことを託しながらプリズマンを道連れとし伊吹山の渓谷に落下していった。
その戦績と読者人気から、作者は「主人公チームとは別の活躍の場を与えたい」と考え、王位争奪戦においてはキン肉マンチームではなく超人血盟軍としてソルジャーチームに加えたという。
アニメの「王位争奪編」では軍服が明るめの緑、胸の十字架マークが「B」、ドクロの徽章がなくなる(帽子の鷲の紋章が代用され、超人預言書の内容も「荒鷲堕ちる時」と変更)等デザインが大幅に変えられていた。
アニメオリジナル[]
時系列上、「夢の超人タッグ編」「キン肉星王位争奪編」の間となる。
「ザ・サイコー超人の挑戦編」ではキン肉マンの宇宙超人タッグ・トーナメント優勝の祝賀会に招待されるも、ザ・サイコー超人軍団が襲来。テリーマンとともにサイコー超人軍団四天王の一人・ガンガリアンの軍団と戦い勝利する。
「地獄の極悪超人編」ではキン肉マンらと共に真の正義超人の証明である正義の剣を受け取るべく正義超人発祥の地といわれるキンモク星へ行く。しかし、その場に現われた裏格闘超人界の超人・極悪超人と正義の剣を巡って闘うことになる。
ブロッケンJr.はロビンマスク、ウォーズマンと共に、第4戦をスカイデビルの谷にて正義超人3人vs極悪超人5人(ジライヤー、グドン、ブルドッキー、ビッグマグナム、バラッキー)の変則タッグマッチを行なう。ロビンとウォーズマンが極悪超人側を2人ずつ道連れに落下し、ブロッケンJr.はバラッキーと一騎打ちとなる。上半身と下半身を分離させて戦うバラッキーに苦戦し、さらには正義の剣の不思議な力によりリングまで傾くが、逆境を利用しベルリンの赤い雨でバラッキーを縦に一刀両断し、正義超人軍の勝利を得る[6]。勝利宣言を貰った後、力尽き谷底へと落下する。キン肉マンのイメージ内で彼を激励し、試合終了後谷底の宝を守っていた竜に助けられていたことが判明し生還する。
主要対戦成績[]
- シングルマッチ
- ○ウォッチマン(キャメルクラッチ)
- ×ラーメンマン(ロメロ・スペシャル ※アニメでは秘儀・万里の長城)
- ○ミスター・カーメン(モンゴルマンのレッグ・ラリアート)
- ○ザ・ニンジャ(道づれ地獄)
- タッグマッチ
- ×乱入コンビ(スクリュー・キッド / ケンダマン、地獄のネジ回し)
- ×2000万パワーズ(モンゴルマン / バッファローマン、片エビ固め)
- ○極悪超人組(ジライヤー / グドン / ブルドッキー / ビッグマグナム / バラッキー、ベルリンの赤い雨)
- ×知性チーム(キン肉マンスーパー・フェニックス / マンモスマン / プリズマン、マッスル・リベンジャー)
- 団体戦
- ×知性チーム(0勝2敗1引き分け)
『キン肉マンII世』でのブロッケンJr.[]
王位継承サバイバルマッチ終了後[]
王位継承サバイバル・マッチが終了してからのブロッケンJr.は、東西に分かれいがみ合っていた故郷ドイツに戻り、母国の平和のためにその力を使おうと張りきっていた。だが直後にベルリンの壁の崩壊により祖国に平和が戻っており、活躍の場が無くなってしまった。念願の平和が訪れたことを喜んだブロッケンJr.だったが、戦うことのみの生活を送っていた彼にとっては、実際の平和の日々は退屈で、他の目標を見つけようとするも叶わず、いつしか酒浸りの毎日を送るようになり、ベルリン市民からも次第に疎まれる存在になっていった。
そんな自堕落で荒んだ生活を20数年間続けていたが、ある日孤児であるジェイドと出会う。すぐにジェイドを超人だと見抜いたブロッケンJr.は、その高い格闘センスと、育ての親である人間夫婦が超人差別主義のチンピラにリンチを受け殺害されるという過去がありながらも、人間のためにその力を使いたいというジェイドの純粋でまっすぐな気持ちに打たれ、彼を弟子とし一人前の超人に育て上げることを決意する。ヘラクレス・ファクトリー設立の際には、その指導力を買われ教官へと誘われていたが、ジェイド一人を育て上げることを理由として、その申し出を断っている。
試合ではジェイドのセコンドに付き、冷静で的確な指示を送っていたが、第22回超人オリンピックにおいてキン肉万太郎との友情が瀕死の重傷を負ったジェイドを救ったのを見たブロッケンJr.は、既に自分がジェイドに教える物は無いと感じ取り、彼の元を去っていった。
究極の超人タッグ編[]
突如未来から現れた新世代超人を時間超人同様に敵視。未来の弟子であるジェイドを突き飛ばし、テリーマンに「まやかしに乗るな」と注意を促していた。
当初はザ・マシンガンズのセコンドとなり、彼らの試合をサポートするつもりであったものの、その闘いを見て超人レスラーとしての本能に火が付き、ジェロニモと共にチーム「ザ・テガタナーズ」としてリザーブマッチに名乗りを上げ、前回の宇宙超人タッグ・トーナメントで受けた傷を抱えながら世界五大厄(ライトニング、サンダー)と闘う。
前大会ではいい所を見せられず敗退し、「実力があるが勝ち星に恵まれない」イメージがあったと語られるものの、時間超人の出現によって時間軸にずれが生じ、その才能が開花した。正義超人をもっとも苦しめた「“伝説”破壊鐘」を破壊するなど善戦するものの、結局は今一歩及ばず右腕を切断され、敗北する。だがその闘いの中、自分を「師匠(レーラァ)」と呼ぶジェイドを、過去の自分が父・ブロッケンマンを師匠と呼んでいたことと重ね、彼が未来から来た正義超人であり自分の弟子であることを確信し、心の握手を交わした。
時間超人に右腕を切断されたため、ジェイドの知る未来の彼は右腕のフック状の義手かつ貧乏な生活を送る超人となったが、ベルリンの赤い雨に代わり新たに開発した「ブロッケンの帰還」をジェイドに習得させている。
第4回人気投票では入院中であったため、直接登場はなかった[7]。
主要対戦成績[]
- タッグマッチ(テガタナーズ)
- ×世界五大厄(ライトニング / サンダー、死時計の刻印)
劇場版でのブロッケンJr.[]
第1作では、宇宙地下プロレス連盟のオクトパスドラゴン3世に奪われた二階堂マリとキン肉マンのチャンピオンベルト奪還のため、キン肉マンやアイドル超人と共にメトロ星へ行く。その際、宇宙船の操縦を受け持っていた。道中、森林地帯に現れたウコン率いる忍者超人をラーメンマンと共に食い止める。
第2作『大暴れ!正義超人』では長年の夢である体育大臣に就任する。ブラックエンペラーの部下・ブラックレインの軍団に襲われるも、これを撃破。富士の裾野で苦戦するキン肉マンと合流し、ブラックレインを撃破する。
第3作『正義超人vs古代超人』では、大西洋にてアトランティス大陸を探索していたところ、古代超人のジョーズサタンの軍団と闘い、これを撃破。古代超人の本拠地であるサタンタワーでの闘いでは、三番目に入場し、ジョーズサタンと相打ちになる。
第4作『逆襲!宇宙かくれ超人』では、他のアイドル超人と一緒にハイドラキングにさらわれたロビンマスク救出に立ち上がり、共にハイドラ星へ。道中、ハイドラキングの仕掛けた罠にかかるも、好物のドイツの本場ビールであったため気力を回復。ハイドラキングの部下の一人であるニューブラックレインを撃破し、超人サザンクロスでハイドラキングを撃破する。
第5作『晴れ姿!正義超人』ではベルリンで大相撲のドイツ興行に来たリキシマンに付き添っていた所、朱点童子の部下である朱点軍団が襲来し、キン肉マンを助けるために他のアイドル超人たちと共に江戸時代へタイムスリップ。道中、リキシマンとモースト・デンジャラスコンビを再結成し、四天王の一人ザ・サンゾクーンの軍団と戦う。
第6作『ニューヨーク危機一髪!』では復活した悪魔将軍に吸収されるが、キン肉マンが悪魔将軍に勝利したことにより救出される。
第7作『正義超人vs戦士超人』では戦士超人にミートを人質にとられ、他のアイドル超人と共に仲間に頼りきりのキン肉マンに活を入れるために、サッカーの試合でアルゼンチンに勝つまで他の事は一切やらないと芝居を打ち、キン肉マンの頼みを断る。その後、キン肉マンが窮地に陥った際に駆けつけ、戦士超人センジュカーンと戦う。
番外編・読切作品でのブロッケンJr.[]
『ロビン・メモの巻』ではブートンに攫われたロビンマスクとロビンメモ奪回のために、他の正義超人達とウィーク・ポイント星に行く。ロビン・メモにより弱点の右肩を砲台で狙われつつも、相手の砲台を奪う活躍を見せた。最後は合体技・超人サザンクロスでブートンを撃破。
『マッスル・リターンズ』では、ロビンマスクVSBUKIボーイの試合を観戦。
『キン肉マンVSテリーマン』ではキン肉マン側につき、キン肉マンVSテリーマンの闘いを観戦する。
29周年『キン肉マンの結婚式!!』ではキン肉マンとのガチンコスパーリングでは二番手を務め、キン肉マンと初対決。ベルリンの赤い雨でキン肉マンの胸を傷つけるが、キン肉バスターを受けて敗北。
得意技[]
- ベルリンの赤い雨
- 凄まじい速さで手刀を繰り出す事によって衝撃波を発生させ、相手を切り裂くブロッケンJr.の代名詞的な技。詳しくはベルリンの赤い雨を参照。
- 順逆自在の術
- 元はザ・ニンジャの得意技。詳しくは順逆自在の術を参照。
- ブロッケンの帰還
- ブロッケンJr.が時間超人によって右腕を失い、本来の歴史が変わり「ベルリンの赤い雨」の伝授が不可能となってしまったために、その代わりとしてブロッケンJr.が新たに開発しジェイドに伝授した技。詳しくはブロッケンの帰還を参照。
- ブレーンクロー
- 相手の頭蓋を掌で捕らえて強靭な指の力で絞め付ける、握力200kgを軽く超えるブロッケンJr.ならではの技[8]。実戦で使用するシーンは無かったが、単行本内での企画『もしこの超人が戦ったら』で、ウォーズマンとの試合を想定した場面で繰り出していた。その威力は通常の「アイアンクロー」を遥かに上回り、ウォーズマンのマスクを握り割ってしまう程とのこと。
- 劇場版3作目では、ブレーンクローでつかんだ敵を頭上で振り回し、ヘリコプターのように空を飛んで相手を投げ飛ばす離れ技を披露している。
- カリフォルニア・クラッシュ
- 相手を肩へ抱え上げ、ダッシュで勢いをつけた後マットに叩きつける「オクラホマ・スタンピード」と同様の技。キン肉マン曰く、この技から逃れた超人はいないとのことだったが、ザ・ニンジャには「順逆自在の術」によって返された。
- なぜこの技だけアメリカの地名カリフォルニアなのかと言うと、ハルク・ホーガンが「オクラホマ・スタンピード」をこの名前で使用しており、実際に存在する技だからである。
- ハンブルグの黒い霧
- 相手の頭部に倒立した体勢から、その顔面目掛け両脚(アニメでは片脚)で蹴りを放つ。詳しくはハンブルグの黒い霧を参照。
- ブレーメン・サンセット
- 相手の両腕を自分の脇に抱え込み、かんぬきスープレックスのような体勢で相手を後方に投げる技。詳しくはブレーメン・サンセットを参照。
- 殺超人ミスト
- 口から毒ガスを吐き、相手を苦しめる。
- 叛乱の制服
- 自分の着ている服を帯状に変化させ、相手を絡み捕らえる。
- シュトゥットガルトの憂鬱
- 「叛乱の制服」にて相手の両足を自分の制服で絡み捕らえ、ボストンクラブのように締め上げる技。その後相手を後方に投げ、ドロップキックで追撃した。
- ベルリンのつむじ風
- 錐揉み回転しながらのドロップキック。
- モースト・デンジャラス・ラッシュ
- モースト・デンジャラスコンビのタッグ技。詳しくはウルフマン張り手とベルリンの赤い雨とモースト・デンジャラスコンビを参照。
- 友情の涙雨
- テガタナーズのタッグ技。ジェロニモのチョップに自分の手を添えることにより、強化されたツープラトンのベルリンの赤い雨。
プロフィール[]
- 種別: 残虐超人→正義超人
- 出身: 旧西ドイツ・ベルリン[9]
- 身長体重: 195cm 90kg[9](初期は185cm 85kg[10])
- 超人強度: 90万パワー[9]
- 年齢: 18歳[11]、『II世』開始時52歳[12]
- 好物: ビール[13]
- 趣味: 読書[14]
異名[]
主な肩書き[]
- 超人血盟軍・副将
- 体育大臣[20]
個人タイトル歴[]
声優[]

- 水鳥鉄夫
- テレビアニメ『キン肉マン』
- 劇場版アニメ第1作『キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト』 - 第7作『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』
- テーマソング
- パチスロキン肉マン
- CRぱちんこキン肉マン
- 掛川裕彦
- テレビアニメ『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』
- 川津泰彦
- テレビアニメ『キン肉マンII世』シリーズ
- 各種コンピュータゲーム
- 玩具『サウンドロップコンパクト キン肉マン』
2010年7月水鳥の死去の際には追悼記念の扉画が掲載された[22]。
テーマソング[]
- ベルリンの赤い雨
- 歌:宮内タカユキ、こおろぎ'73/セリフ:水鳥鉄夫(ブロッケンJr.)/作詞:森雪之丞/作曲:芹澤廣明/編曲:奥慶一
コンピュータゲーム[]
『キン肉マン』初のゲーム化作品『キン肉マン マッスルタッグマッチ』では、8体のプレイヤーキャラクターの一人としてブロッケンJr.が登場している。必殺技「ナチスガス殺法」の性能が格段に高く、当時は「ブロッケンJr.使用禁止令」が出されたといわれている[23]。
『マッスルタッグマッチ』のリメイク作品に当たる『キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ』では、レベル2技「ベルリンの赤い雨」は弧状の飛び道具となっている。他にはレベル1技に「ハンブルグの黒い霧」、レベル3技に「ブレーメン・サンセット」が追加。
『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』など『キン肉マンII世』以後のゲームでは、タッグチームを組むキャラクターによっては特定のチーム名が付けられる。以下にそれを示す。
- モースト・デンジャラス・コンビ - ウルフマン
- 超人血盟軍 - バッファローマン、アシュラマン、ザ・ニンジャ
- ザ・テガタナーズ - ラーメンマン or モンゴルマン ※『究極の超人タッグ編』ではジェロニモとのチーム名に使われた
- レッドレインズ - ジェイド
レッドレインズのみゲーム独自の名称である。
『キン肉マンII世 超人聖戦史』では主人公の正悪を示す属性ゲージが一定値なら仲間にできる。また主人公が選んだルートにより扱いが分かれる。以下にそれを示す。
- 共通・正義ルート
- 原作同様。主人公が超人オリンピックに出場すれば戦闘可能。
- ソルジャールート
- キン肉星王位争奪編にて主人公がソルジャーチームに加入するとチームメイトとして自動的に仲間になる。
- 中立ルート
- 原作と同様。7人の悪魔超人編における対抗戦で悪魔超人側に付くと闘うことも可能。夢の超人タッグ編では主人公がタッグトーナメントに乱入すると、対戦することになる。
- 悪行ルート
- 7人の悪魔超人編における対抗戦にて死亡。以後ゲームに登場しない。
その他[]
- 作者・ゆでたまごは、ドリー・ファンク・Jr.のような○○Jr.といった名前のキャラクターを登場させたいと思っており、それがブロッケンJr.の登場に繋がっている[9]。
- 『キン肉マン』連載時において戦績こそ芳しくなかったものの、女性読者からの支持が高く、人気投票において常に上位に食い込んでいた[24][25](奇しくもこれは愛弟子ジェイドも同様)。
- 父・ブロッケンマンと共に、ナチス・ドイツを強く連想させるキャラクターであるため、日本国外では規制が入る場合がある。『キン肉マン マッスルタッグマッチ』の日本国外版『M.U.S.C.L.E.』ではブロッケンJr.がジェロニモに変更されている。
- 黄金のマスク編で帽子を取り丸刈り状の頭部を露出させるシーンがあるが、読者からの評判はよかったという。同じように頭部を晒し、評判が悪かったバッファローマンやアシュラマンとは対照的だったと作者ゆでたまごは述べている[26]。
- 『キン肉マン』より200年後の世界に当たる『SCRAP三太夫』では超人博物館に戦闘服が展示されている[27]。
- テレビアニメ『キン肉マン キン肉星王位争奪編』放送時に発売された玩具『超人パワーシリーズ』では「13 ミスターブロッケンJr.」名義で発売。アニメでも一度だけこの名称で呼ばれたこともある。
- 1998年発行の『キン肉マン 77の謎』においてスペル・デルフィンの「ブロッケンJr.のJr.の登場はあるのでしょうか?」の質問に対し、「ブロッケンIII世の名前でその内登場すると思う」と作者ゆでたまごが発言している[28]。しかし愛弟子ジェイドは登場したものの、ブロッケンIII世は現在まで登場していない。後のインタビューにおいてゆでたまごは、「ブロッケンJr.が結婚して幸せになっているイメージは思い浮かばなかった」と、息子が登場しない理由を答えている[29]。
註[]
- ↑ ゆでたまご「生死を賭けたファイト!の巻」『キン肉マン 第29巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1986年12月10日、ISBN 978-4-08-851809-1、152-153頁。
- ↑ ゆでたまご「生死を賭けたファイト!の巻」『キン肉マン 第29巻』156頁。
- ↑ ゆでたまご「地獄の二重構造!!の巻」『キン肉マン 第14巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1983年12月15日、ISBN 978-4-08-851144-3、144頁。
- ↑ TEAM MUSCLE編『キン肉マン 77の謎』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1998年12月16日、ISBN 4-83-421678-0、113頁。
- ↑ ゆでたまご『キン肉マンII世 6』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、1999年9月22日、ISBN 978-4-08-857371-7、207-210頁。
- ↑ 他の正義超人の試合が中断、敗北する中、唯一実力での勝利である。
- ↑ ゆでたまご「第4回キャラクター人気投票 結果大発表!」『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編 09』集英社〈週刊プレイボーイ・コミックス〉、2007年9月24日、ISBN 978-4-08-857471-4、222頁。
- ↑ ゆでたまご「世界の超人シリーズ(1)ブロッケンJr.」『キン肉マン 第8巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1982年2月15日、ISBN 978-4-08-851138-2、59頁。
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 TEAM MUSCLE編「全超人ファイル 006 ブロッケンJr.」『キン肉マン超人大全集』集英社インターナショナル、2004年7月31日、ISBN 978-4-7976-1003-1、30-31頁。
- ↑ ゆでたまご「それぞれの特訓!!の巻」『キン肉マン 第9巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1982年7月15日、9頁。
- ↑ TEAM MUSCLE編「超人名鑑 07 ブロッケンJr.」『キン肉マン超人大全』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1998年7月22日、ISBN 978-4-8342-1677-6、58頁。
- ↑ ゆでたまご「超人として生まれた性!」『キン肉マンII世 6』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、1999年9月22日、ISBN 978-4-08-857371-7、24頁。
- ↑ 劇場アニメ『キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人』、ロビン・メモに記載。また「多少のアルコールが入ると動きが良くなる」と自供。
- ↑ ゆでたまご「ラッカ星のかくし砦の巻」『キン肉マン 第7巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1981年9月15日、ISBN 978-4-08-851137-5、58頁。
- ↑ ゆでたまご「パノラマトーナメント表の巻」『キン肉マン 第8巻』20頁。
- ↑ TEAM MUSCLE編「カラーイラスト集」『キン肉マン超人大全』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1998年7月22日、ISBN 978-4-8342-1677-6、18頁。
- ↑ ゆでたまご「怒りの"赤い雨"が降る時…!」『キン肉マンII世 7』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、1999年12月18日、ISBN 978-4-08-857372-4、24頁。
- ↑ キン肉マン29周年記念サイト キャラクター紹介 ブロッケンJr(ジュニア)All About、2007年12月3日。
- ↑ ゆでたまご「善戦超人、意地の一撃!!」『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編 09』集英社〈週刊プレイボーイ・コミックス〉、2007年12月24日、ISBN 978-4-08-857474-5、68頁。
- ↑ 劇場版『大暴れ!正義超人』
- ↑ 21.0 21.1 ゆでたまご「超人への道!!の巻」『キン肉マン 第17巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1984年9月15日、ISBN 978-4-08-851147-4、123頁。
- ↑ Pehlwans - blog - TAKASHI SHIMADA 2010年8月19日
- ↑ TEAM MUSCLE編「肉ゲー烈伝」『キン肉マン 特盛』170-171頁。
- ↑ ゆでたまご「つなわたり!の巻」『キン肉マン 第15巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1984年3月15日、ISBN 978-4-08-851145-0、178頁。
- ↑ ゆでたまご「完璧の秘密!!の巻」『キン肉マン 第23巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1985年12月15日、ISBN 978-4-08-851803-9、26-27頁。
- ↑ ゆでたまご『生誕29周年記念出版 肉萬 〜キン肉マン萬の書〜』集英社、ISBN 978-4-08-908081-8、118頁。
- ↑ ゆでたまご「超人秘宝を奪還せよ!の巻」『SCRAP三太夫』集英社〈ジャンプコミックス〉、1990年6月15日、ISBN 4-08-871606-X、171頁。
- ↑ 「先生自ら疑問に答えるゆでたまご先生教えて!Part3」『キン肉マン 77の謎』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1998年12月16日、ISBN 4-83-421678-0、68頁。
- ↑ ゆでたまご『生誕29周年記念出版 肉萬 〜キン肉マン萬の書〜』集英社、208頁。
関連項目[]
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