キン肉マン Wiki
Advertisement

完璧超人(パーフェクトちょうじん、初代アニメ版では「かんぺきちょうじん」)は、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』及びその続編『キン肉マンII世』に登場する架空の勢力。

概要[]

有り余る強さを持ちながら、誰からも認められず世間から抹殺され、天上界にこもって修行を続け、あらゆる感情を超越した精神と完璧なる強さと思想を身に付けた、超人の中で最も神に近い存在であると自負している[1](超人の神からも近い域にいると認知されていた[2])。かつて力の強弱・優劣が原因で醜い争いを繰り返していた超人たちを神々がカピラリア七光線で粛清しようとした際、ある神(後の超人閻魔)がその座と引き換えに救い出したのが起源とされる。ネプチューン・キングが完璧超人首領とされていたが、『完璧・無量大数軍編』にてネプチューン・キングは大幹部の1人ではあるが先遣部隊に過ぎないとされ、完璧超人の本隊を名乗る真の完璧超人(リアル・パーフェクト-)により構成される完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)が登場する。

高い超人強度を持ち、一切の汚点も妥協も許さない完璧主義者が多く、「絶対に負けてはならない」「凶器を使わない」「逃走、後退による背中への傷は許されない」などの厳しい鉄の掟を自らに課している[3]。またタイトルを「弱者のシンボル」と見ており、原則として持たない[4]。掟を破った際は死をもって責任を取ることになる。敗戦を免れない場合はとどめを刺される前に自害するのも掟の一つとされ、そのために爆薬入りのカプセルを全員が携帯しており、カプセルを飲み込んで自爆することで仲間に自分の敗北を知らせる(これを「人狼煙(ひとのろし)」と称する)[5]。『キン肉マンII世』では、タッグ戦は正義超人のようなコンビネーションの概念はなく、一人一人が100の力で圧倒しどんな窮地にたたれても、自力で乗り越えるという矜持が語られる[6]。また無量大数軍や始祖は神の座を降りた超人からその力を分けてもらい、不老長寿となる。

以上のように、超人としての一つの理想を持った集団であったが、ネプチューン・キングの地球支配の野心や完璧とは名ばかりの心の卑しい者が多数出現し始めるようになる[7]。宇宙超人タッグ・トーナメントにおける首領格のネプチューン・キングとネプチューンマンの敗北により完璧超人は没落していき、『キン肉マンII世』では「下等超人」と呼び蔑んでいた悪魔超人残虐超人たちと共に悪行超人組織d.M.pとして徒党を組むにまで至っている。

『キン肉マンII世』第二部「究極の超人タッグ編」では、喧嘩男ことネプチューンマンが再び完璧超人に戻り、完璧超人界復活を目指す。

『キン肉マン』に登場する完璧超人[]

ネプチューン・キングとその弟子[]

ネプチューン・キングによると、その弟子は1000人いるとされている。

完璧無量大数軍[]

「キン肉星王位争奪編」から1年半後、地球に襲来した完璧超人の一派。自らを「エリート中のエリート」「真の完璧超人」「完璧超人の本隊」と称する。ネプチューンマンの代表権を認めず、三属性超人不可侵条約の撤回を要求。正義超人軍との全面対抗戦を開始したが、悪魔超人軍の乱入により三つ巴の抗争となる。下記は対抗戦の参加メンバー(括弧内は各人の異名)。

第1次対抗戦参加者
  • ストロング・ザ・武道(完武)
  • ダルメシマン(完牙)
  • ターボメン(完遂)
  • クラッシュマン(完掌)
  • マックス・ラジアル(完裂)
  • ピークア・ブー(完恐)
  • マーリンマン(完刺)
第2次対抗戦参加者
  • ターボメン
  • クラッシュマン
  • ネメシス(完肉)
  • ポーラマン(完力)
  • ジャック・チー(完流)
  • グリムリパー(完幻)
  • マーベラス(完昇)

『キン肉マンII世』に登場する完璧超人[]

d.M.p 完璧超人軍[]

ネプチューンマンとその弟子[]

  • ネプチューンマン - 正義超人として生きてきたが、超人タッグが開催されて再び完璧超人となる。その後、正義超人に戻る。
  • セイウチン - 元は正義超人だが、ネプチューンマンにより完璧超人となる。その後、再び完璧超人から正義超人に戻る。
  • マンモスマン - 本来の歴史とは違い、(ウォーズマンに起こされたことで)正義超人として登場したが、完璧超人に寝返る[8]。更にネプチューンマンにも失望して、「絶対的な知性」を唱える謎のフード姿の男に寝返る。

補足[]

  • 漫画やアニメのキャラクターなどに対し、多方面に優れた才能を発揮し非の打ち所が無い者を指して「完璧超人」と表現されることがある。『あずまんが大王』の美浜ちよ、『ハヤテのごとく!』の桂ヒナギク、『バリハケン』の靴木白唐など。

脚注[]

  1. ゆでたまご「第4勢力の正体!!の巻」『キン肉マン 第18巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1984年12月15日、ISBN 978-4-08-851148-1、70頁。
  2. ゆでたまご「運命の子供たち!!の巻」『キン肉マン 第24巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1986年2月15日、ISBN 978-4-08-851804-6、15頁。
  3. ゆでたまご「死の制裁!!の巻」『キン肉マン 第18巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1984年12月15日、ISBN 978-4-08-851148-1、117-118頁。
  4. 週刊少年ジャンプ特別編集『キン肉マン熱闘スペシャル』集英社、1984年8月25日、雑誌29936-8/25、11-12頁。
  5. ゆでたまご「栄光のトロフィー!!の巻」『キン肉マン 第23巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1985年12月15日、ISBN 978-4-08-851803-9、9頁。
  6. ゆでたまご「剣山デスマッチ、再び!!」『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編 22』集英社〈週刊プレイボーイ・コミックス〉、2009年6月18日、ISBN 978-4-08-857505-6、38頁。
  7. ゆでたまご「水中の死闘!!の巻」『キン肉マン 第33巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1987年8月15日、ISBN 978-4-08-851813-8、90頁。
  8. 本来の歴史では、「悪魔」「完璧」「残虐」「正義」のどれに所属していたかは不明。
Advertisement