7人の悪魔超人(しちにんのあくまちょうじん)とは、『キン肉マン』に登場する悪魔超人7人を指す総称。「7人の悪魔超人編」において、主人公・キン肉マンと相対する初めての明確な敵として登場した超人達である。各キャラクターについては、それぞれの項目を参照。
概要[]
初登場は7人の悪魔超人編「地獄から来た7人の巻」。あまりの残虐ファイトゆえに超人オリンピック参加を禁止されていた超人達。その試合は相手が息絶えるまで続くとされ、その姿は悪魔そのものといわれる。作中では超人オリンピックV2チャンピオンとなったキン肉マンと彼らの仲間であるアイドル超人達と戦う。
その正体は大魔王サタンに魂を売り渡し、サタンの意志通りに動く悪魔超人の尖兵達であり。彼らの上に悪魔六騎士、悪魔将軍がいる。
作者ゆでたまごによると、キン肉マン周辺のキャラが固まってきたため、団体戦を行うため明確な敵として、悪魔超人の登場を決定。当時の担当編集者との打ち合わせで7人と決めたものの、その人選はシリーズ開始後もまだ決まっておらず、当初は別の超人が登場していたり、デザインが異なる超人もいた。現在に於いても「今さら直す気も起こらない」という理由で、あえてそのままにしているという[1]。
略歴[]
悪魔のような残虐ファイトを繰り返していた「7人の悪魔超人」は彼らの暴走を危惧した宇宙警察及び10万人の超人達により、超人ホイホイのスペースボックスに閉じ込められ宇宙に幽閉されていたが、超人オリンピックV2を達成したキン肉マンがファンの胴上げにより宇宙空間に投げ出されてしまい、解除スイッチに激突したことによりホイホイより開放される。
その直後、超人と子供たちのファン感謝デーに乱入した悪魔超人はキン肉マンに挑戦する。キン肉マンは恐怖のあまり挑戦を拒むが、バッファローマンが彼のお目付け役であるミートを7等分にする。期限の10日以内にミートの肉体を取り返すために、キン肉マンは彼らの挑戦を受ける。彼らが持っていた肉体は以下の通り。
- バッファローマン(頭)
- ステカセキング(胴体)
- スプリングマン(左腕)
- ブラックホール(右腕)
- ザ・魔雲天(腰)
- アトランティス(右足)
- ミスター・カーメン(左足)
ステカセキング、ブラックホールを破ったキン肉マンだが、連戦による疲労で倒れる。その後、キン肉マンの回復までテリーマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ブロッケンJr.、ウルフマン(リキシマン)達アイドル超人が代わりに戦うが、2勝3敗と圧倒される。ロビンマスク、ウォーズマン、ウルフマンが犠牲となり、勝った2人も痛み分けに近い勝ち方だった。
ロビンマスクを破ったアトランティスに勝利したキン肉マンは救世主・モンゴルマンの協力を得て、バッファローマン・スプリングマン組に勝利する。
戦いの後、バッファローマンは改心し正義超人の仲間になることを約束するが、悪魔の制裁を受け死亡。敗れた7人の悪魔超人は、悪魔六騎士に首を刎ねられ、胴塚に放置。バッファローマン以外の6人は六騎士の1人・アシュラマンに腕を奪われている。
夢の超人タッグ編ではマッスル・ブラザーズ(キン肉マン、キン肉マングレート)VSはぐれ悪魔超人コンビ(アシュラマン、サンシャイン)戦にてアシュラマンの用意した地獄のキャンパスより出現するが、マッスル・ブラザーズによりキャンパスに戻されている。
メンバー[]
- バッファローマン - リーダー格の悪魔超人。1000万パワーの持ち主。得意技はハリケーンミキサー。
- スプリングマン - バッファローマンのタッグパートナー。
- ステカセキング - 1番目に対戦した悪魔超人。
- ブラックホール - 身軽で、空中殺法、四次元殺法を得意とする。2番目に対戦した悪魔超人。
- ザ・魔雲天 - 柔道着を着た山そのものといった姿の超人で岩石で出来た巨大な身体と怪力が武器。
- アトランティス - 半魚人のような姿をした超人。
- ミスター・カーメン - 巨大ストローで相手を吸い取る食人超人。星占いを得意とする。
テーマソング[]
- バッファローマン - 悪魔の猛牛(歌:宮内タカユキ/セリフ:佐藤正治(バッファローマン)/作詞:森雪之丞/作曲:芹澤廣明/編曲:田中公平)
- ブラックホール - バミューダミステリー(歌:串田アキラ/セリフ:郷里大輔(ブラックホール)/作詞:吉田健美/作曲:小林克己/編曲:田中公平)
- ザ・魔雲天 - 地獄の山脈(歌:宮内タカユキ/セリフ:北川米彦(魔雲天)/作詞:吉田健美/作曲:小林克己/編曲:田中公平
- ステカセキング - (秘)カセット大変身(歌:さとまさのり/セリフ:二又一成(ステカセキング)/作詞:森雪之丞/作曲:芹澤廣明/編曲:松井忠重)
- ミスター・カーメン - ファラオの呪い(歌:河内淳一/セリフ:堀秀行(ミスター・カーメン)/作詞:吉田健美/作曲:小林克己/編曲:松井忠重)
ギャラリー[]
コンピュータゲーム[]
『キン肉マンII世 超人聖戦史』では時の神の手により、超人ホイホイより開放される。7人の悪魔超人編のストーリー終了後属性ゲージが一定以下なら仲間にできる。また主人公が選んだルートにより扱いが分かれる。以下にそれを示す。
- 正義ルート
- キン肉マンもしくは主人公を操作し、ステカセキング、ブラックホールと連戦。その後、任意の超人でミスター・カーメン、魔雲天、アトランティスと団体戦、バッファローマン&スプリングマン組のタッグマッチに突入する。
- 中立ルート
- 7人の悪魔超人編における対抗戦で正義超人側に付くといずれか1人と戦闘可能。
- 悪行ルート
- 主人公が悪魔超人に仲間入り。正義超人との対抗戦ではミスターカーメン、魔雲天、アトランティス、スプリングマンを操作可能。
『キン肉マン マッスルグランプリ』では、バッファローマンが登場。移植作の『キン肉マン マッスルグランプリMAX』より残りの6人が登場している。
註[]
- ↑ ゆでたまご「これがゆで流創作術!キン肉マン―運命の選択肢― ~7人の悪魔超人編~」『キン肉マン 7人の悪魔超人編 (1)』集英社〈ジャンプリミックス ワイド版〉、2005年8月27日、ISBN 978-4-08-109025-9、318-319頁。
関連項目[]
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