キン肉マン Wiki

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SCRAP三太夫』(スクラップさんだゆう)は、ゆでたまごによる日本の漫画作品。

概要[]

週刊少年ジャンプ」(集英社)1989年24号から40号まで連載。「週刊少年ジャンプ」1988年43号および1989年5・6合併号の2度の読み切りを経て、連載化された。なお、2作の読み切りはそれぞれジャンプ・コミックス1巻と2巻に収録されている。

西暦20XX年の未来を舞台とし、ダメなロボット・三太夫が活躍するストーリー。ロボットが主人公なのは、映画『ロボコップ』(1987年公開)が当時流行っていたからだという[1]

ゆでたまごによると「もう一度ギャグ漫画をやりたくて描いた作品」、「三太夫のデザインがなかなか決まらなくて苦労した」と語っている[2]。第1話にてアンケートによる人気投票で2位を獲得するものの、2話以降で一気に下降[1]、そのままひっそり終わるのも悔しかったため、ゲストキャラとして最終回2話に『キン肉マン』に登場した超人ウォーズマンが登場、その回だけは大人気だったという[3]

2014年夏に電子書籍化が発表された[3]

あらすじ[]

明治より現代までの柔道の歴史の中で史上最強と言われた柔術家・姿サンタロー。彼は、その余りの強さと幾多の技を持ちながら、後を受け継ぐ弟子がいなかった。そこで彼は自らの全ての技と柔道着を、自らが常に背負っているバケツに封印して後の世に残すことを考え、実行した後は安心し70年の生涯を終え、永い眠りについた。

サンタローが没して180年経った西暦20XX年、バケツはロボットの頭部として未来の世界に甦る。正義のダメロボット・スクラップ三太夫の誕生である。三太夫は、サンタローの奥義を使いこなし、正義のロボットとして悪と闘ってゆく。

登場人物[]

三太夫(さんだゆう)
主人公。東京我楽多(がらくた)シティにあるロボット警備隊基地(通称ROK)でロボット警官(ポリス)として働く巡査。ランクはS(スクラップ)級ロボット。普通のロボットは「優秀ロボットの素」と呼ばれる金属のブロックから作られるのだが、三太夫の場合はその時たまたま優秀ロボットの素が品切れになっていたため、焦った瑳川の指示によりその場にあった粗大ゴミを素材にしてボディが作られた。それでも頭部が足りずボディの制御が利かなかったため、工場の近所のレトロ屋で安売りされていたサンタローのバケツを間に合わせで頭部に使用し、顔をマジックで描き込む事でロボット・三太夫として誕生したという経緯を持つ。「三太夫」の名前は完成直後に自ら名乗った物で、「〜でゴワス」という言葉遣いをする。粗大ゴミが材料のためか普段はドジで臆病でダメなロボットだが、常に周りを思いやる優しい心を持ち、瑳川やマイケルを感服させた事もあった。ちょっとスケベで下品なところがあり、テレビヒーローの「サイバー刑事」に憧れるなどミーハーな一面もある。悪に対して正義の炎を燃やす時、頭のバケツから柔道着(ボロジャケット)が飛び出し、それを纏うことによりサンタローの奥義の数々が使える(このギミックは第3話の扉において、怒りの感情によって体内のタンクに充満した屁の圧力によるものと説明されている)。またこの柔道着は見た目は汚いボロボロの道着だが、ジョロリーンの塩酸シャワーを防ぐなどかなりの強度を持っている。紙に書かれたことを食べることで物事を頭脳にインプットするという変わった機能を持つほか、柔道着を着ていない時は尻からのウンコマシンガンや股間からのジェット小便など下品な技を使う。情報収集ロボットのアレンや看護ロボットのリリーと仲がいい。得意技は二本背負い投げ。
本作中のロボットたちは人間と同じように飲食を行っているが、エネルギー源については不明。またロボ警官たちは皆飛行のための翼を内蔵しているが、三太夫は200歩走らないと翼が作動しない。
連載版と読み切り版ではデザインが異なり、連載版は胸に「三」の字を象ったモニターがつき、配色も赤やオレンジをベースにしたカラフルな物になっている。
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バトルマン
最終2話で登場。港シティ支部の警官で、ボロ布を纏った飲んだくれのダメロボットだが、その正体は『キン肉マン』に登場した正義超人・ウォーズマン。詳しくはバトルマンを参照。

『キン肉マン』との関係[]

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本作の最終2話に、『キン肉マン』に登場するウォーズマンバトルマンとして登場。その最終2話では、超人博物館という建物も登場し、金のマスク銀のマスクやロングホーンなどが展示されていた。

『キン肉マン』の続編の1つ『キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜』では、「愛知世界びっくり博覧会」にて未来型ロボットとして三太夫が登場している[4]

脚注[]

  1. 1.0 1.1 ゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)「苦難のとき〜10年間のスランプ期に突入〜」『生たまご ゆでたまごのキン肉マン青春録』エンターブレイン、2009年7月1日、ISBN 978-4-7577-5005-0、297・299-302頁。
  2. ゆでたまご「EXTRA EPISODE 3 SCRAP三太夫 ゆでコメ」『肉萬 〜キン肉マン萬之書〜』集英社、2008年8月31日、ISBN 978-4-08-908081-8、197頁。
  3. 3.0 3.1 伊勢村一也編「『キン肉マン』だけじゃない!! 忘れ去られた「黒歴史」が今よみがえる!! ゆでたまご黒ニクル 1987-1991」『週刊プレイボーイ 2014年26号』集英社、2014年6月30日、雑誌20675-6/30、150-151頁。
  4. ゆでたまご「万太郎びっくり!! 尾張名古屋で決勝戦!?」『キン肉マン〜オール超人大進撃〜 第3巻』集英社〈Vジャンプブックスコミックス〉、2007年8月8日、ISBN 978-4-08-806035-4、133頁。
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